見出し画像

ホーキング博士の本に癒やされた

オーディオブック感想文、第2弾!
Brief Answers to the Big Questions, Stephen Hawking

また理論物理学者モノです。
日本語ではNHK出版から出ています。

ホーキング博士は2018年にお亡くなりになりました。
これが最後の出版です。
そしてこの10の質問に答えてくれます。

1 神は存在するのか?
2 宇宙はどのように始まったのか?
3 宇宙には人間のほかにも知的生命は存在するのか?
4 未来を予言することはできるのか?
5 ブラックホールの内部には何があるのか?
6 タイムトラベルは可能なのか?
7 人間は地球で生きていくべきなのか?
8 宇宙に植民地を建設するべきなのか?
9 人工知能は人間より賢くなるのか?
10 より良い未来のために何ができるのか?

どうです?めちゃくちゃ気になってきましたでしょう。

フフフ…読むしかありませんな。

さ~て、この本の良かったところを挙げます。

まず若い時のエピソード。幼少期の話や学生時代の話が人間味あふれていて親しみを感じます。博士課程中にALS発症という大変な事態にも負けずにここまで極める情熱、尊敬しかありません。

それからホーキング博士のユーモアのセンスと、柔らかい語り口。人によっては上の10の質問が宗教的な考えと合わないでしょう。理論物理学者はそういった批判を受けるものですしね。博士はこの辺の説明が上手いです。これは参考になりました。

また、オーディオブックなので本人じゃない朗読ですが、ちゃんとイギリス英語なんです。ホーキング博士は米国の企業が作った機器を使うのでアメリカ訛りで喋るイメージでしたが、イギリス人ですもんね。でも部分的にあの機器の合成音声の本人の声も入ります。これはオーディオブックならではの楽しみでした。

地球温暖化の懸念はかなり強いようでした。
ブレグジットとトランプ批判もしていました。笑
いやホントそうなんですよね。
戦争や富の奪い合いをしている場合じゃ無いんですよ。
でも私たちおバカなお猿は、お山のボス猿が威張り散らすアホアホ軍団同士で喧嘩ばかりしている。足の引っ張り合いをしている。

まあ最近はアホアホ軍団(国や企業)の規模が大きくなりすぎて、それぞれ崩壊し始めていますよね…ホーキング博士はこうなるってわかっていたんだろうなあ。

7,8,9,10の辺はこれから人類が本気で取り組むところになるでしょう。そうすると自然と最大の難問、「1」に向き合わなければならなくなります。

ここでどうなるかですね。
まだまだこの世の中は、宗教、オカルト信者ばかりですからね。アメリカなんてどっぷりですわ。いや、二分化しているかな。

日本は無宗教って言う人が多いですが、実際は「とりあえず「日本」を信じる」っていう方向だったりしますからね。外国住まいが長いので、日本は「日本」って宗教なんだなって思います。なんだかんだ信心深いじゃないですか。占いだの運だの願掛けだの大好きな人多いでしょ。見ていると中国もそんな感じですよね。韓国はまたちょっと違うのかな。

私?私は基本的には無神論者ですが、そういう定義もしたくないってところかなあ。とりあえずお化けだの呪いだのは怖くない人です。

あ、でもブラックホールは怖い。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?