リーマンショックで儲けた話 その4~田舎に住むことを考える
2005年、日本でも米国でも男性ばかりの学校や仕事場で頑張って来て、無駄遣いもせずに堅実にやって来たはずなのに、結婚5年のアラサーの時点で「子供を産む」ハードルの高さにぶち当たりました。
前回の記事で紹介したエリザベス・ウォーレン氏の本の内容は簡単に言うと、
ひと昔前は母親がただ働きで子育てや介護を担い、夫が失業した時にも臨時収入やクッション役になっていたけれど、今は違う。共働きで目一杯働いてもギリギリ生活。住宅をはじめ、教育費や医療費の高騰もあり、一人倒れれば破産になりかねない。そういうケースが増加しつつあるって話でした。
今でこそ「当たり前」になった話ですが、17年前ですからね。覚えているのは、当時、高学歴女性の専業主婦回帰とか実際に現象としてあったんですよ。「あれ?」ってなったんです。バリキャリ系も。
でも実際はそんな余裕がある人なんて世の中のごく一部。
ほとんどの女性は不利な立場にさせられながらも、男性と同じ率の税金を納め、老後資金も自分で用意しろなんつう詐欺がまかり通っているこの世の中で、歯を食いしばって生きているわけよ。
だからこの本が突きつけた現実は物凄い衝撃でした。
結局、女性の努力が踏みにじられてんじゃんよって。
その当時でさえ、都会の託児所が高すぎて、幼児を二人預けたら給料吹っ飛ぶとか話題でしたからね。
そんで私は言いました。
「オット君。せめて1.5馬力くらいでどうにかなる生活に持って行かないと、この先無理じゃ。この本読め。」
と、私と同じく衝撃を受けたものの、目に見える行動を起こしません。
なので私はエクセルシートに、ありとあらゆる想定の今後20年のシミュレーションを作ってみました。笑
その中でいけそうだったのは、
ちょい郊外のもう少し広くて安いアパートに移り、私がパート、オット君がフルタイムで、どうにか1人くらい子供を作る。この辺の家は買えないけれど、テキサスあたりの物件を買い、遠隔大家をやり収入の足しにする。
という案。これだといわゆる「不労所得」を少しずつ増やしていけます。それで実際にそういう大家をやっている人の情報を集めまくりました。
天才だろ。もう。
しかし…オット君、却下!
夫:俺は不動産なんて高額でリスク高いのに手を出したくない。
私:でもこのまま都会で高い家賃払い続けて子無し生活でいいんか。
夫:嫌だ。
大げんか。笑
私:わかった。そういうなら、私の超激安プランを見てくれ。
夫:お、おう。
まずな。建築法もテキトーなレベルのど田舎の森の中の土地を買う。そしてそこに「コードウッド・ハウス」という間伐材とモルタルで構成された小屋を自分で建てるんだ。
ど田舎でも防火性や耐震性は証明しないといけないが、ニューヨーク州の田舎ですでにパスしてノウハウがあるおっちゃんがいる。ヒッピーっぽいがな。その教室もやっている。彼によると、うまくやればソーラーどころか敷地内で風力や水力発電をすることもできるらしい。
更に私はスウェーデンあたりの建築の本も手に入れた。パッシブソーラー建築や薪ストーブも併せ、極寒の地でもどうにかなる方法をひそかに研究している。水はポンプ、トイレは地中のタンクからちょっとずつ森に帰す仕組みか、バクテリアで処理する系のになるが、慣れればどうってことないらしい。
というわけでそのニューヨーク州のおっちゃんの本を買った。
住宅ローン無し!持ち家への抜本的戦略
私:最初の案の方がまだマシじゃろ。
夫:う、ううう。
私:テキサスは置いといて、1.5馬力&子供1人が成り立つかまずは調査じゃ。
続く
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