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性教育、大事

『教科書にみる 世界の性教育』を読んで考えたことを書きます。
読み終わって一番に思ったのは、

「日本の教科書と全く違う…」

ということです。
この本では、オランダ、フィンランド、フランス、ドイツ、イギリス、オーストラリア、中国、韓国の性教育を教科書を中心に読み解き、最後に日本について書かれています。
日本以外の多くの国では保健の授業だけでなく、生物などの他教科とも連携して手順を追って小さい頃から教育が行われていて、そこが良いなと思いました。

私の中学校でも性教育の授業(体育館に1学年集められて、外部の方の講演のような感じ)がありましたが、小学校の保健で習う「男女で体の変化がありますよ〜」「受精卵が子宮にいって赤ちゃんができますよ〜」という程度の知識しかなかった私は、いきなり「性感染症の予防」という話が行われたことに驚きでした。
もちろんその後も具体的な話はなく…
明らかにその話だけすっぽり抜けていることに違和感を覚えたのを思い出しました。

私はその後、「性教育を行う側の保護者が読む本」(なぜか「保護者側」のもの笑)などを読んで(多分)適切な情報を得ましたが、そのような機会が全くないまま大きくなっていったり、ネットなどから得た間違った情報を信用したまま大きくなっていく子どもたちはどうなるんだろう…と私も子どもながらに心配です。

日本は「性」に関することをひた隠しにするくせに、コンビニの子どもも目に付くようなところにアダルト雑誌が置いてあったりなど、大きな矛盾を抱えていることで有名です。
現在は幼い子どもでも簡単にネットの情報にアクセスできます。
これだけ膨大な情報を今から制限したりするのは難しいので、ネットを子どもに見せないように、というのはまず無理だと思います。

だからこそ、それを受け取る側が自分の力で見分けたり判断するために、
学校で適切な「性教育」が行われることがとても大切になっていくのではないかと思います。


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