見出し画像

3月前半に読んだ本&一言感想(雑多に)

みなさん、暇してますか?してますよね!!!!私も!!!!!!!!
外出予定が泡の如く弾け、ひたすら家に篭ってパンを齧りつつ本を貪る毎日。たまの外出で日々の運動の全てを補っていたため、体の重量的なアレもかなりまずい。近所の公園に鉄棒でもしに行こうかしら………………。
ヘッダーは、知り合いの御姉様にコピックを大量にいただいたため端材のプラ段(プラスチック段ボール)で製作したペン立て。第一弾は無惨にも崩壊したため画像は第二弾です。
基地っぽさが出たのでお前の名は『基地』だ!


てなわけで、読書量も半端なくなってしまい絶対入りきらないので、3月前半と後半分けて載せます。「時間と気力があるときにしか読めないものを!」と以前購入した難解な書籍を出し、消費出来ていません(あれ?)。気力が足りないのか……。
後半は専門書、新書が増えそうな感じですが、前半は相変わらずエッセイばかりです。気楽に読めるのもあるのでぜひ。でははじまり〜。


うつを甘く見てました/ブリ猫。
家族もうつを甘く見てました/ブリ猫。

近年、うつ患者のサポートする家族(もしくは周囲)のうつが取り上げられるようになっています。コミックエッセイなので一例ではありますが、「自分や家族の身を守るためにどうすればいいのか」「うつは長期的に治療が必要なのだ」ということを学べる一冊です。

↓Kindle版(電子書籍)だとだいぶお安く買えます!


自殺のコスト/雨宮処凛

20年前の大ヒットした書籍『完全自殺マニュアル/鶴見済』をオマージュしつつ、「人はなかなか死ねないもんだ!」と自殺失敗例や保険金のリアルを盛り込み完全自殺マニュアルよりシビアな自殺教本。
なんだか、もはや生きてるほうが楽だという主張のような気もしてきます。絶版本ですがKindleでの取り扱い有り。


壇蜜日記/壇蜜

先日、一年前になぜかひと月ほどつけていた日記(それ以前もそれ以降も書いてない)を発見しまして、ひさびさに読み返したのですが、日記なんか文も適当で愚痴もあって面白いもんじゃない…………とも言い切れないぞ!?なんでか読み進めてしまい困惑する小生。自分のでこれでは、そりゃ他人の書いた日記なんて面白くないわけないですよね!

壇蜜さんの文体が丁寧かつ、どこか妖美な印象を受けるため、そこから語られる日々の生活に、今まで知り得なかった彼女を感じられるのが新鮮で面白いです。


のっけから失礼します/三浦しをん

エッセイ集って雑誌連載をまとめるのがほとんどなので、1冊に44話入っているとするといちばん初めのエッセイはなんと5年前のもの……!!おのずとタイムラグも発生し、前作や前々作のエッセイなんかを読むと「お??(←10年前の朝ドラの話題について行けていない人の図)」となることも。

ということで、本作、著者の最新エッセイはタイムリーな話が盛り沢山であろうと楽しみにしていた!恒例の家族エピソードにも磨きがかかっていて、特に部屋中にキウイを避難させた父の話(ここだけ書くとなんのこっちゃ)では本を投げ飛ばす勢いでツっこんでしまいました。お父さん!!!!
巻末の書き下ろしエッセイも最高でした。紀伊半島行きたいな〜。

追記:今では立派なエッセイオタクになっていますが、エッセイを読むきっかけになったのが著者の作品。そのため自分の文を読むと、カッコやびっくりマークの多用など、文体の影響をモロ受けていて衝撃を受けました。まあいいよね!


空気を読む脳/中野信子

『サイコパス』『不倫』『シャーデンフロイデ』など、脳科学的観点から冷静に事象を読み解く作風の著者ですが、本作は総まとめのような感じで、今までの著書で扱ったトピックをわかりやすくシンプルにまとめている印象。
他の本も読みやすいですが、これは特に読みやすく、日々の気になる話題をひととおりさらっておりおすすめです!


どのみちぺっこり/飯尾和樹[ずん]

最初から最後まで飯尾さんだな~!というエッセイ集。平日の昼間からゴロゴロしつつ、お茶と歌舞伎揚を用意してのんびり読みましょう。


よみがえる変態/星野源

私事ですが、何年か連続で手術(軽めの)を受けており。今回手術を受けている最中に思ったことが、

「あ、家帰ったら『よみがえる変態』読もう」

そのときふと、私にとっての読書は処方箋みたいなものだな、と感じました。好きな作家の本がいつでも読めるわけじゃないし、反対に数年前に買った本をふと思い出して読んだりする。私の中で「今、この本を読もうと思う」のには理由があって、それは興味だったり勉強だったり安定剤だったり見栄だったりするわけです。

痛くて暇で嫌な自分をどこまでも見つめ続けなきゃいけなくて。彼の手術の何十倍も何百倍も楽な治療だった自分ですが、彼の見た孤独が、絶望が、地獄が、この背中を押してくれる気がしました。
星野源、いつまでも最高の地獄を、この世を、生きていてくれ。


死にたいけどトッポッキは食べたい/ペク・セヒ

気分変調症(軽度のうつ病)と不安障害を抱える著者が、精神科医の先生とのカウンセリング(診療)内容をまとめた一冊。
医療守秘義務の関係で、患者から提案しない限りこのようなカウンセリング内容が出版されることはまずない(『ラブという薬/いとうせいこう・星野概念』が両者(星野→精神科医、いとう→患者)の同意を得て精神科でのカウンセリング内容を本にしているが、それ以外ではまず知らない)のですが、この本は「あ、我々が求めている本はこれだったのか」と思うような説得力があります。

精神疾患を扱う本はこの症状なら薬物療法、休養、認知行動療法などとその多くが外側のみ語られるのだが、言ってしまえばこれは当人しか「ききめ」がわからないのである。
反対にカウンセリングは内側の、つまり思考や感情が語られる。どんな思考のクセがあり、どうすれば楽に生きられるのか。対話形式ならではの「私(著者)」の気づきや変化は、似たような悩みや不安を抱える我々読者にも気づきや変化を、「ききめ」を、与えてくれます。
著者と似たような悩みを抱える多くの人の処方箋になるのではと思った一冊。


これでもいいのだ/ジェーン・スー

ピンとこなかった話でも、何年か経つと身近になっていたりする。ピンときていない今が不安なので、早く共感できる年代になりたいワ……と思ったりします。
というのも、エッセイによく書かれがちな「若い頃に○○しておけばよかった!」という話題に、なんだかすごくびびってしまうのです。若い頃の自分に言い聞かせたいと言うが、言い聞かされてもやれないのが若い時分(自分)というもの……



この記事が参加している募集

サポートは書籍代、湿布代などに充てさせていただきます!🙇‍♂️