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2022.1.31 おみくじ結果…「平」?

松の内も明けて、明日にはもう2月を迎えようとしていますが、皆さんはもう『初詣』は済まされたでしょうか?

私も昨年末に引越しをして、新居から近い近所の菅原天満宮に参拝しましたが、今年の初詣は特別でした。

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と言うのも、久しぶりに
「初詣に行きたい!」
と思い参拝したからです。

正直言いますと、今まで、私は初詣が面倒で仕方がありませんでした。

元嫁が、
「みんなで初詣に行こう」
と言うので、仕方なく家族に付いて行き、寒さに耐えながら境内まで続く長い列に並び、冷たい水で手を清める…。

楽しみと言えば、おみくじと出店くらいです。

ですが、今年は初詣が楽しみだったのです。

その神社の持つ歴史や祀られている御祭神に、興味を持つようになったからです。

神社が好きになった私は、初詣だけでなく、幸先詣さいさきもうでにも
行きました。

幸先詣というのは、年明けではなく、前年の12月中までに初詣を済ませ『幸先良い』新年を願うことです。

コロナ禍の蜜を避ける参拝方法として少し注目を浴びていたようです。

昨年12月半ば、広島の厳島神社へ幸先詣に行きました。

日本三景ということもあり、瀬戸内海の景観も含めて島全体がやはり綺麗でした。

奈良の春日大社と同じく鹿も可愛かったです。

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楽しみのおみくじも引きました。

…が、結果は『平』?
見たことのない結果が出たので調べてみると

有名どころで言う、
末吉→平→凶
くらいの運勢のようです。

あまり良くないな…。

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あの有名な鳥居は残念ながら改修中でしたが、修学旅行で訪れた小学生の時よりは、厳島神社を堪能できたと思います。

なぜなら、その神社の持つ歴史や祀られている御祭神に興味を持つようになったからです。

厳島神社の成り立ちは、日本神話から続く壮大なものでした。

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古の昔、伊邪那岐命いざなぎのみことから3柱の神様が生まれました。

地上を治める天照大御神あまてらすおおみかみ(以下、アマテラス)。
夜の世界を治める月読命つくよみのみこと
海を治める建速須佐之男命たけはやすさのおのみこと(以下、スサノオ)。

それぞれ役割を全うするように命じられますが、問題児のスサノオは、その役割を放棄します。

嫌だと泣き叫び、天地に甚大な被害をもたらしたので、スサノオは追放されてしまいます。

それからしばらく経って、スサノオは改心してアマテラスと仲直りの儀式をすることに。

その儀式は、スサノオとアマテラスがそれぞれ大事にしているものを交換して噛み砕き、それを吹き出して神様を生むという儀式です。

スサノオは自分が持っていた『十握剣とつかのつるぎをアマテラスに渡します。

アマテラスはそれを噛み砕き、吹き出すと3柱の女神が生まれました。

この時、アマテラスが産んだ3柱の女神の1柱が、今も厳島神社に祀られる市杵島姫命いちきしまひめのみことでした。

そして、市杵島姫命が御鎮座される場所を探されるにあたり、海水の満ち引きするとある場所を選んで御社殿を建てました。

それが、厳島神社でした。

創建は、推古天皇御即位の年である西暦593年といわれています。

その後、平清盛が厳島神社を篤く崇敬し、西暦1168年に寝殿造の様式を取り入れた御社殿に修造しました。
今の立派な赤いお社です。

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豪華絢爛になったので、後白河法皇や高倉上皇など多くの皇族や貴族が参詣するようになり、宮島には都の文化がもたらされました。

また、厳島神社に対する崇敬は、平氏から源氏の世になっても変わることなく、時代が移り、室町時代の足利尊氏や義満、戦国時代の大内家や毛利家などからも崇拝されました。

陸前の松島、丹後の天橋立と並び、日本三景『安芸の宮島』として知られ、時代は下り、西暦1996年にはユネスコの世界文化遺産に登録され現在に至ります。

観光地として有名な厳島神社ですが、
日本三景だから。
ただ綺麗だから。
水の上にお社があって珍しいから。
だけで有名になったのではなかったのです。

このような歴史的背景があったことによって発展を遂げ、有名になったのです。

皆さんが初詣で参拝した神社には、どんな神様がお祀りされていましたか?

その神様は、日本神話でどのような役割を担っていましたか?

その神社にはどんな歴史がありましたか?

少し調べてみるだけで、単なる初詣がいつもと違った特別なものとなるかもしれません。

今回も最後までお読み頂きまして、有り難うございました。


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