見出し画像

病気になって気付いた、持続可能な母親でいる為の極意

母親たるもの。
毎日きちんと三食、栄養あるものを作って子供に食べさせる。
子供達が規則正しい生活を送れるように努める。
家事をするのは当たり前。
家はいつも綺麗でいなければ。
自分のことは後回し。
夜遊びなんてもってのほか。

誰に言われたわけでもないけれど、
もしかしたら無意識のうちに小さい頃からそういう風に刷り込まれていたのか、
もしくは自分の成長過程で見聞きして取り込んだ情報によるものなのか、
私は子供が生まれた時から気づけばそうやって自分を追い込んでいた気がします。

一つだけ確実に言えることは、私は自分の母親のせいで、親になったんだから四六時中子供を見てないといけない、出掛けていいのは仕事の時だけ、子供を預けて好きなことや楽しいことをするなんて論外、自分を犠牲にしてなんぼ、そういうマインドを刷り込まれて、子供を預ける度に恩を売られて、さすがの私でもマインドコントロールされていたんだと思います。


それまでチャラチャラ自由に生きていた人間が、ある日突然そんなことできるようになるわけもなく、でもそうしなければいけないという根拠のない責任感なのか、(今思えばもしかしたら、世間体を気にしていたのかもしれない。母親になったんだからこうであるべき、みたいな。)とにかく最初の子が生まれた後は、数ヶ月もずっと一人で子育てしていたこともあり、出産の時の人生で一番幸せだった、愛と希望に満ち溢れていた時間から一転、かなり病んでいました私。多分あれが産後鬱ってやつだったのかな〜 ただでさえホルモンバランスぐちゃぐちゃな上に、必要のないプレッシャーを自分にかけてて、やったことのない子育てを一人で必死にやっていたから、睡眠も取れてなかったし、運動もできなかったし(大抵の場合、運動したらスッキリするからね)、そりゃもう孤独で不安で毎晩泣いてました。子供の目の前で発狂してました。恐ろしい考えもしょっちゅう脳裏をよぎっていました。(今だから言える話)

幸いなことに、産まなきゃよかったなんてことは一度も一ミリも思ったことないのですが、それまでの生活とのギャップが大きすぎて。どうしていいか分からなくて戸惑っていたんだと思います。一番良くなかったのは、カッコ悪いところを人に見せたくなくて、大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをし続けて、人に頼ることができなかったことで、自分がどんどん孤立していったことなのかなと。

性格的な部分もあるので、このままでは自分が崩壊すると頭では解っていたものの、すぐに考え方や行動を変えるということはできず、悶々としながらも日々の中で小さな楽しみを見つけてどうにかこうにか生き繋いでいたという感じで。子供達は1000%愛おしくて、可愛くて、自分の命より大切な存在で、そんな子供達と毎日ずーっと一緒にいられて幸せなはずなのに、なぜか全然ハッピーじゃなくて。かたや子供達のパパは今までと何ら変わらない生活をしていて毎日楽しそうで、なんで私だけ、、、なんて超悲観的になっていて、とにかくそんな自分がとても嫌いでした。私はこのまま、ただ歳をとって、ただ老けてって、ただ家で子育てだけをして、死んでいくんだろうな〜って毎日考えてて。笑

そんな時に転機が訪れました。
体調が悪く、滅多に行かない病院に行ったら、病気が発覚したのです。

ここから先は

3,356字

¥ 600

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?