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ツイートを額縁に入れて販売する事業で年商3000万円~アイデアだけのスモールビジネスでも稼げます。

本文ほとんど無料で読めます。

おはようございます。世界的なマーケッターでも「サービス価値は受け手によってつくられるものである」と述べていて正しいなと思ったプロコンです。

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日本で一番スモールビジネス経営者を生むマガジン、SMBマガジンも6回目になりました。

現在、スモールビジネスの教科書は「そこそこ稼いでる海外の事業の実例とそこから得られる知見の紹介」という形で執筆してます。
ただし、次回からは「そもそもどうしてスモールビジネスオーナーが良いのか」、「リスクをとらずに事業をする方法はないのか?」などの抽象的かつ普遍的な内容についても述べていこうと思います。

今までのような「この事業はこうやってこのくらい稼いでいる」、「こういうところが受けている」といった実例ではなく、普遍的な内容になるので正直に言ってしまうと書籍からも得られる内容です。

ただ、「日本で一番スモールビジネス経営者を生むマガジン」、スモールビジネスの教科書を名乗っている以上、本当にゼロからスモールビジネスオーナーになれるようなマガジンにしていこうと考えたため、この決断をいたしました。

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さて、今回紹介する事業はこちら!

ツイートを額縁に飾って販売するネタ事業?いいえ、年商3000万円です。

今回紹介する事業は、お気に入りのツイートをアートとして美しく額縁に飾っていつまでも記憶に残して楽しんでもらう「Framed Tweets」です。

意味がわかりませんよね?

正直私も、最初は「は?なにこれ?ネタ事業?」って思ってたんですが、月商$250K(約270万円)の規模だと知ってSMBマガジンに丁度いいなと思ったわけです。

自分のつぶやいたツイートも、カニエウェストやトランプ元大統領、イーロンマスクなどのTwitterの著名人のツイートを集めたギャラリー(笑)の中から選ぶこともできます。

額縁には、「Ornate Gold」、「Sleek Black」、「Giant Canvases」の3スタイルがあり、SKUも少ないためかなり管理も楽そう。

2017年5月に販売開始で初年度売上2万ドル、2018年が11万ドル、2019年はその倍になる見込みと、順調に成長している事業です。

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副業でできるレベルでこの規模感、丁度良くないですか?

「スタートアップ企業を立ち上げて、IPOかM&Aで億万長者を目指すぜ!」という考えもいいですが、成功見込みはほとんどないです。

夢を見るより、まず目先の数万円、数十万円をとりに行きましょう。

お金持ちになるための期待値は圧倒的にスモールビジネスのオーナー企業経営者の方が高いです。

そうはいっても、いきなり事業を始めるって言われてすぐに「よし!営業代行会社作るぞ!」とか「広告代理店作るぞ!」とか具体的な事業が思いつく人なんていません。

SMBマガジンは、そこそこ稼いでる事業の例と知見を紹介してます。
紹介されてる事業を丸パクリして副業的にやってみるのもいいですし、新しい事業アイデアを着想しても構いません。

ガチの創業者が0→1を作るときにどういう行動をとったのかという情報(具体的なツール、広告、クリエイティブなど)も開示しています。
ご自身で思いついた事業アイデアを実現するためにその情報を活かすこともできます。

「え?こんなのでお金稼げるの?それならできそう!」と心理的ハードルを下げる効果もあるので、SMBマガジンの聡明な読者の皆様におかれましては是非パクってすぐ事業化してみてください。

※既に独立している人がやるには規模的に小さい事業があるかもしれませんが、自分で事業を起こしたことが無い人にとっては十分な規模だと考えています。

思いついた当初、誰もやっていないアイデアだと気づいたが、起業する気もなくメモしただけ

Framed Tweets創業者はネットを検索して額縁に入れるという思い付きが「まだ誰もやっていない事業」だったことに気付きましたが、起業する気もなく、アイデアメモに書き留めて忘れてました。

その年の暮れ、ボストンの映画学校を卒業した私は、数カ月間フードトラックで働いていましたが、やがてサンドイッチを作るのに飽きて、気分転換したくなりました。その年の冬、私はオレゴン州ポートランドに引っ越しました。

仕事はしませんでした。一日中、歩き回って音楽制作をしていました。
以前、インターネット関連の仕事をしていたので、数千ドルの貯金がありましたが(YouTubeで多くのフォロワーを獲得したり、Twitterのアカウントを売却して収益化したりしていました)、やがてお金がなくなってきたので、2月のある雨の日に仕事を探しに行きました。履歴書を印刷して、バスボーイか何かになりたいと思って、たくさんのレストランに持って行きました。残念ながら業界での経験はありませんでしたし、将来性のありそうなブルワリーもありましたが、気分は最悪でした。普通の仕事」に就くことは、諦めることのように感じられました。落ち込んで、自分の将来に不安を感じながら家路につきました。

面接の帰り道、自作の数独パズルを5ドルで売っている人との出会い

帰り道、歩道で自作の数独パズルを1つ5ドルで売っている人に出会いました。汚れた食器を運ぶ生活に諦めかけていた私にとって、誰にも許可されていないのに自分で作ったものを売っている男性の姿は衝撃的でした。今までにないほどの好奇心で、このパズルで生計を立てているのか聞いてみた。と聞いてみたところ、「生活できる程度には稼いでいる」と言われ、それだけで十分でした。

それを聞いて、人生観が変わりました。その人と話す前は、自分でビジネスを始めるなんて夢にも思っていませんでしたが、今では、自分で何かを売って生計を立てることができるという10,000%の自信があります。路上で数独パズルを売っている人が生計を立てているのなら、何でも可能だと思いました。

スマホのメモアプリを開き、「Ideas」フォルダをタップすると、最初に目に入ってきたのは、1年前に書いた「フレーミングされたツイート」というメモでした。私は急いでアパートに戻り、その日の午後から『Framed Tweets』の制作を始めました。

Framed Tweetsが初めて売上を立てた時のストーリー

最初、オンラインで簡単にものが売れると思っていなかったので、すぐにでも売り上げを上げたいと思い、ポートランドの歩道で売り始めました

古着屋で中古のフレームを見つけて、面白いツイートを選んで、FedEx Officeで印刷して、NW 23rd Aveに並べました。

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売れた数は6、7個程度で、10代の女の子のグループがスナップショットを撮ってくれました。威厳のある老人たちは、まるでMoMAのように注意深くツイートを研究しており、ほとんどの人が笑っていたことなど、反応を確認し、良いアイデアだと確信した創業者はネットでの販売を検討しました。

ここで創業者は、shopifyのような存在を知らずECサイトの構築を委託し、2か月の時間と2000ドルを浪費してしまったことを教訓としています。

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上の写真は最初のモックアップ。

最初の額縁は豪華なものでも、なんでもない

上の章の画像を見て分かるように、最初のプロダクトは現在のように3種類もなく、デザインの統一すらされてない物でした。

それでも6,7個の販売実績ができ、道行く人の反応が好印象だったわけです。
リスクをとらずとも、アイデアは試せるという良い例ですね。
そして、アイデアのメリットデメリットを十分に検討しても結局は市場に判断されるという事実からするとウダウダ悩むより、安く試すことの方が圧倒的に正解なんです。

Shopifyを知ってからサイト公開まで

Shopifyの存在を知ってから、私は約2ヶ月間、サイトの準備をしました。商品の写真を撮ったり、ツイートを整理したり、カテゴリー別にまとめたり、FAQページを書いたり...。そして、ようやく完成しました。

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2017年5月5日にウェブサイトを立ち上げました。その日の夜、Twitterで "frame this tweet "と検索して見つけたランダムな人たちにリンクをツイートしました。
翌朝、目を覚ますと、Framed TweetsがProduct Hunt、Mashable、Uncrateなどのウェブサイトで紹介されていました。(私のお気に入りの記事は数ヵ月後に出たもので、ポートランドのWillamette Weekに楽しく飾られていました)

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Product Huntなどのウェブサイトは面白い製品などを紹介するWebメディアで、見込み顧客に送ったツイートから掲載されるというお手本のようなマーケティング施策ですね。

これらの報道で、約100件の初動売上(約5000ドル)があったもののトラフィックが減っていき、恒常的な売上にはつながらなかったとのことを残念そうに述べていました。
でも、はっきり言って名もなき人物の名もなきプロダクトの初動売上が5000ドルは結構いい方だと思います。

最初の製品のデザイン、試作、製造までのプロセス

額縁もSKUが増えれば増えるほど、在庫リスクが大きくなるし管理の手間も増える、顧客の離脱にもつながるので最初は「Ornate Gold」のみで開始しました。

アメリカの額縁メーカーで検討していたものの、装飾性の高い額縁を大量に販売しているところが見つからなかったのでアリババでサンプルを発注し、気に入った業者に500個の発注を掛けました。

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※注釈
フレームは完全に既製品ではないです。本物のガラスを使ったり、厚めのバックボードを使ったり、支えられるようにイーゼルを付けたりと、いくつかのカスタムニュアンスに追加料金を支払いました。また、アメリカのフォトフレームでは意外と少ないのですが、ツイッターを入れやすいように、回転式のタブを採用しました。

発売以降、試したマーケティング施策とその結果について

1番重要なのは、常にサイトに人を呼び込む方法を見つけることです。たとえニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたとしても、その数日後にはトラフィックが減少し、振り出しに戻ってしまいます。だからこそ、「スケーラブルなマーケティングマシン」(Facebook広告、Instagram広告、Google広告など)が重要なのです。
マーケティングがないと、売り上げはありません。ある程度のマーケティングは、ある程度の売上につながります。そして、たくさんのマーケティングはたくさんの売上につながります。

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