経験と抽象。対する具体の重要性。

「時系列・種別的に異なった経験から得られる抽象が部分又は全般的に一致する感覚は非常に面白いが、ビジネスの第一線は具体なのでこればかりではいけない。どちらも適切に行き来できるようになりたい。」

仕事をしてるときにふと感じたことです。
ここで述べる"抽象の一致"は、大きく分けて以下に整理されます。

①時系列的:ex.数年前の経験から学んだ事象の捉え方に対し、今の仕事でも同様の捉え方が可能と気付く
②種別的:ex.異なる専門領域で課題となっていることが、自らの専門領域でも課題となっている

それぞれの体験は次のようなものです。

①について。
→仕事の流れ・本質を少しずつ理解してくると、前職で身につけた仕事の理解の仕方と一致。時期は違えどあの時の考え方と一緒だな、と感じたことでちょっと成長を感じられました。木を見て森も見ると、後から森ごとの共通点が見えてくる感じです。

仕事をしているとどうしても目の前の問題やわからないことで頭がいっぱいになります。
けれど一つひとつの問題を解消していき全体を振り返ると、あの時と似ている、いや本質は同じかな?と思うことがある。
毎回問題やそれに対する課題は異なるから楽しいのですが、異なる経験から得られる抽象に厚みが増していけばいくほど仕事の本質をより速く捉えられるようになるのでは?そう思っている今日この頃です。

②について。
→今、情報処理技術者試験の勉強をしています。
仕事は土木技術領域なのですが、近年義務教育となっている情報分野のリテラシーを向上させZ世代と話せるようにと始めました。
何はともあれ、ソフトウェアやハードウェアの仕組みを勉強し思ったのは、土木でも同じようなロジックや考え方があるということ。
土木分野だと構造物、情報分野であればデバイス。
どちらも設計及び構築という段階があり、その後の維持管理(メンテナンス)が重要です。
また、一番強く感じたのは不具合が生じた際の対応の難しさです。

・土木分野であれば、高度成長期に建設された構造物群の更新時期が到来している一方で、建設当初の適用基準(設計の技術的ルール)やこれまでの施工履歴が不明でありメンテナンス及び更新が難解。
・情報分野であれば、システムに不具合が生じた際に解消を試みるが、そもそもの設計を知る技術者がいないため困難といった問題が起きている。

成熟社会のフェーズにある現代。
成長時期に構築されたもののメンテナンスという領域で、分野横断的に共通した課題が浮き彫りとなってきたのかもしれません。

他分野で起きていることに目を向けると本質の部分で繋がってくる。まだまだ勉強中ですが、このような気づき的なものは自分の中で大切にしています。

抽象に関して述べましたが、一方で具体は何に当たるのかというとそれは

"ビジネスの第一線における一つひとつの仕事"

だと思っています。
今の自分にとってここが毎日の勝負所であり、職場の先輩方のように高い専門性を身につけたい。
専門的見地からお客さんに丁寧で説得力のある提案ができるのは本当にカッコいいです。
「20代は専門性」と、ある本で見ました。自身でもその通りだと思ってます。
自分にとっての専門性(具体)の部分を引き続き頑張って鍛えていきます。

それでは。

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