さまざまな風景のうた18
世にあるは苦しみのみと思いしも命の尊さ光をはなちて
おだやかに時を刻みし秋の日は安らかに過ぎる君と共に
しずけさに君と座りし街角のベンチも微笑む青き空
花薫る君と歩きしアーケードおだやかに過ごす時を忘れて
行く雲をしずかに仰ぐ秋空にやさしさ届ける風のたより
菊香り深まる秋に笑顔とは違う顔して浮かぶいわし雲
身を縛る病もわれの心まで縛れずしずかに自在に遊ぶ
生きているただそれだけの瞬間がまばゆき光われと共にあり
まぼろしに過ぎた日々は時に逝き今を生きる一瞬の輝きに
見上げれば雲の流れに行く風は静寂さそう秋の夕暮れ
※今回は十首です。また載せます。よろしくお願いします。
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