見出し画像

DJイベント「サラダボウルと煮込みシチュー」について

改めて自身の企画を再定義あるいはアップデートする必要に迫られました。単なる思い過ごしかもわかりません。

関西学院大学JAZZ研究会JAMのOB~現役生主催、なんでもありのDJイベント「サラダボウルと煮込みシチュー」。ジャンル不問。カットイン上等。適宜休憩。飛び入り大歓迎。基本的にNGなし。2017年2月、第1回開催。新型コロナウイルス未曾有の大流行に鑑み、第2回開催時期は一切未定。ハイ、プロフィールよりそのまんまぶっこ抜きです。

播種期

余所行きの文章過ぎてよくわかんねえ、ディテールをくれよディテールを。部室棟。築30年ワンルームアパートを想像して下さい。その一角に携帯音楽プレーヤーが聞けるミニコンポが置いてありました。当イベントの原型はここ。コミュニティFMから流れてくる聞き馴染みの音楽、知らない先輩後輩が流してくれる見知らぬ音楽の数々。断線しやすいケーブル。

吹奏楽経験者とまったくの楽器初心者が大半。ビッグバンド出身チラホラ、他大生チラホラ、内部進学組チラホラ、兼部組チラホラというまさに多国籍料理。「人種のサラダボウル」という妙な節回し、ことアジア圏においては「煮込みシチュー」などと揶揄されることもあります。ならば諸共ごった煮にしてしまえば良いじゃないか。これがイベント名の由来。

発芽期

JAZZ研なのにJAZZが流れない、誰彼構わず音楽を繋いで回す等々イベントの核となる要素があちこちに転がっていました。大学卒業後それぞれのライフスタイルに変化が生じると、次第に日常から音楽が消え始める。何か大切なものが色褪せ、薄れ始めていく感。一方で、在学時代を懐かしむ声が囁かれ始めたのもまた事実。あれは全部夢だったのかもしれない。

画像1

(画像引用:LiveWalker)

ならば自前でこしらえようじゃないかという流れになるのも当然ですよね。無い袖は振れぬ、でもありったけを目一杯振ってフィックスした会場は心斎橋のClub STOMP。クラブカルチャーのメッカ、名手tofubeats氏のホーム。部室の一角を飛び出し泡沫クラブイベントへと変貌を遂げました。不肖ワタクシもこの場所にはそれなりの思い入れがあります。

休眠期

2004年4月24日。主宰は確かにこの場所で、40分間ハウスミュージックだけをプレイしました。右も左も知らぬ顔あるいは素知らぬ顔。テンポ合わせもフェードインアウトもままならない。ボッ立ち状態なのに目が回った。あれから幾星霜。気心知れたサークル仲間と共に、小手先だけのプレイはやめてただ好きな曲を好きな順番でかける気概だけを小脇に抱え馳せ参じました。

画像2

(画像引用:Amazon.co.jp)

開花期

「原体験をあなたに」などという高尚なテーマは一切ありませんでしたが、お客様にもDJプレイしていただこうじゃないかという老婆心でフリータイムを設定。持ち込み音源の数々をクラブカルチャーの聖地がバキバキ鳴らす。個人的MVPは松田聖子潮騒」。レコード持参という高モチベも助かって、当イベントのハイライトとあいなりました。

第1回のセットリストは過去ログよりご覧いただけます。あの日と同じ40分セット。当初の規模予測に反して総勢7名のDJによる6時間の長尺イベント。飲酒喫煙その他諸々のペース配分を完全に見誤った我々は、その後明け方まで語らいました。イベント趣旨と言いつつ、思い出話ばかりボリューミーになりました。

「結実期」編は第2回、コロナ終息の折にまた。


#自己紹介 #音楽 #ジャズ #DJ #DJイベント #tofubeats #松田聖子 #新型コロナウイルス #コラム

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?