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いのちを抱きながら【シャニマス同人オタクが出産したぞ〜!】

 赤子が誕生したぞーーー!!! とてもめでたい。おめでとう、赤子。
 ということで、ずーっと私の腹の中にいた赤子がついに外界に誕生した。先日、というか、結構前に誕生した。気がついたら今日になっていた。なんちゃら検診に連れて行ったり赤子が泣いているのをニコニコ見ていたりしていたら今日になっていた。ツイッターにいる時間が激減したのを見てなんとなく察していたフォロワーもいたかもしれない。そういうことです。
 今、いのちを抱きながらnoteを書いている。いのちあったかい。

 以前書いたnote、たくさんの方に読んでもらった上に前向きな言葉や応援の言葉をたくさんいただいた。ありがとうございました。つわりのヤバさは全人類知るべきなので、良かったらそこだけでも読んでください。

 このnoteはシャニマスの同人オタクが赤子を生むまで、そして産んだあとの記録だ。シャニマスの話や同人活動等の話が突然出てくると思うが、それも含めて私なのでそういうもんだと思ってほしい。
 シャニマスに関わることだけ読みたいぞ!って人は、目次二番目のとこは飛ばしてください。


無痛分娩のいろいろと破水と同人活動


 無痛分娩じゃなきゃ産まん!、と思っていた。だって痛いの嫌だし怖い。出産だから苦しむのは当然、とか考えている人、ちょっと考え直してほしい。出産経験者、凄すぎではありません?
 無事、無痛分娩ができる病院で出産の予定をこぎ着けた。計画無痛分娩の予定だ。計画無痛分娩とは、何月何日に出産をしましょうと決め、陣痛促進剤をぶちこみ無痛分娩の麻酔をぶちこみ産む方法だ(詳しくは各々調べてください)。 出産をいつするのか計画を立てるには、なんだか赤子が下りてきていたりなんだかしてたりしなきゃいけないらしい(これも病院の方針によって異なるらしい) 。
 その計画無痛分娩を決める受診が明々後日に迫っていた私は焦っていた。前回の受診では、なんだかがなんだかで無痛分娩がいつできるか決められなかったのである。腹の赤子はすくすくとでかくなっていて、本当に生活するのが大変だった。予定日後の出産は何としても避けたい! 「歩いた方が赤ちゃんが下りてくるので歩いてください」とお医者さんに言われた。これは歩くしかない。
 受診日の2日前に博物館に行き、めちゃめちゃ歩いた。それはもうめちゃめちゃ歩いた。帰ってから下腹部の違和感に気づく。なんだかお腹の下がいつもと違うのだ。歩き過ぎた。歩き過ぎた!!!!!
 麻酔師さんがいない時間にお産になると、当然ながら無痛分娩ができない。夜寝る時、深夜に陣痛とか破水とか来たらどうしよう、 無痛分娩ができない、と泣いた。
 次の日の深夜、破水が起こる。寝てたら「じょぱぱ」って生暖かい水が股から出てきて、(やっぱり来た!!!)と思いながら目を覚ました。違和感があった時から生理用ナプキンをつけてたので、ベッドは大惨事にはならなかった(でもすごい量の水が出てきた)。すぐに病院に電話した。めちゃめちゃテンパっていたので言われたことをすぐに忘れた。すぐに病院へ、ということはわかった。

 破水が起きたその日。実は、とある合同誌(いろんな人が原稿もちよってだす同人誌)の寄稿の進捗原稿を提出する締め切り日だったのだ!!!!!!!!!
 テンパっている頭の中、締め切りは守らなきゃ、主催者さんにいつ連絡できるか分かんないし、という謎の焦りがあり、ダバダバ股から水が出ている中、提出するものの準備をした。出産後そのまま入院なので、時間があったら同人誌のネームをやろ、と思ってノートとペンをカバンに詰めた。頭が真っ白でもそういうことは考えられるんだね。

 深夜2時。病院に到着。陣痛は来ていなかったので、書類を書いたり血圧を測ったりしてから入院。陣痛が来た人が待機する部屋で横になる。
 私は無痛分娩ができるかどうか不安すぎて、(陣痛!!!今は来るな!!!!)と赤子に祈っていた。破水をしても赤子はいつものように腹の中でうごうごしていた。その度にドワッと水が出てきた。もうすぐ出産だというのに、ぜーんぜんそんな感じがしない。ただただ不安で、寝られなかった。
 そうだ、と思い出し、3時に家族にラインをした。なぜか皆起きており、応援してもらった。なぜ全員起きていた?
 朝4時に合同誌の進捗状況を知らせる原稿を提出した(ここまで読んでなんとなく合同誌の締め切り日が分かった人へ:赤子の情報を守るためにもその情報は心の中に止めといてね)。提出してすぐに主催者さんから返信が来てびっくりした。
 6時になってからようやく、(今陣痛が来たとしても麻酔間に合うな、)と思うことができたので、寝ることができた。
 8時に朝食が来て、もりもり食べた。美味しかった。

出産!!!!! ~こんにちは赤子~

 朝食後、お医者さんが来た。「もう破水をしているので、陣痛が来るのを待つか、陣痛促進剤を打って無痛分娩をするかどうしますか」とのことだった。陣痛がくるのをそわそわ待つのが嫌だったので、誰にも相談しないまま「促進剤打ってください」と答えた。
 もうすぐ出産だというのにぜーんぜんそんな感じがせず、赤子の誕生日、今日になるかなー、明日かなーとぽわぽわ考えていたら、看護師さんが点滴セットを持って現れ、あっという間に右手:水分補給用点滴、左手:陣痛促進剤の状態になった。もう?? あっという間すぎる。心の準備が……。
 30分後、お腹が張り始める。痛さは楽な生理痛くらい(ちなみに私の生理痛はクソ重)。
 10時ごろ、10分間隔の陣痛になる。結構痛い。重い生理痛くらいの痛みが1分くらい続く。陣痛の強さを表すモニターがあったのだが、85とか90とか指していて、(私の生理痛、めちゃくちゃ痛いんだな……)と思いながら戦う。でも1分くらい戦えば休憩できたのでわりと冷静だった。
 10時30分ごろになると急に陣痛が進み、分娩室に移動することに。本当は5~7分間隔になったら移動する予定だったけど急に陣痛が進んだせいで、移動するときには3分間隔になっていた。さすがに重い生理痛より痛かった。
 歩いて移動したんだけど(この状態で歩いて移動??!?!)、痛すぎて途中で歯を食いしばりながらのそのそと進んだ。トイレにも行かされるんだけど(この状態でトイレ??!!??!)、じゃばじゃば股から水が出るので、うっかり赤子が出てこないか心配だった。トイレで初めて自分の汗で濡れている服を見て、自分の汗の量にびっくりし、痛みと痛みの間の貴重な時間、助産師さんに「汗やばくないですか??!?!」と話しかけ笑われた。上半身がびっしょり濡れてたんだもん……。

 そしてついに!! 無痛分娩のための麻酔をぶちこむときが来た!!!!!

 麻酔、ほんっっっとうに怖かった…………

〜怖かったポイント〜
・ハチャメチャに痛い陣痛(あとできいたら普通あんなに痛くなる前に麻酔ぶちこむらしい)と戦いながら、体を横たえて限界まで背中を丸めるような体制にならなきゃいけない。痛い!!! ひい……ひい……って本当に言いながら滝のような汗をかいた。
・丸めた背中を麻酔師さんに差し出しているので、麻酔をぶちこむとこも見られない。
・麻酔、背骨の中に管をぶちこむんですよ。背骨の……中に……????
・初めての「痛み」を経験した。背骨の中に管をぶちこんで管から液体を入れて神経に作用させるのだが、「これはやばい」と思う痛みだった。神経に当たっていることが分かる。「明日から足とか動かなくなるんじゃないか」と思う方向の痛みで本当に怖かった。
・痛かった~~~~~~~~~~ッ ……痛かった……。
・痛くて「いたッ」て言いながらビクッてなっちゃた時、「動かないでください!!」ってしっかり怒られた。刺すとこ間違えると大変なことになるらしい。ごめん……。

 しばらくすると麻酔が効き、寝ていないこともあり、1時間位意識を飛ばしていた。起きたら午後の1時。陣痛が来るときはお腹が張ってるなって分かるくらいで、痛くなかった。麻酔、すごい!!! 家族ラインで実況する余裕があった。ボタンを押すと麻酔が増える仕組み。痛いな〜って思ったら自分で押すらしい。15分に1回しか押せない。効くのに15分くらいかかるから、早めに押してねって教えてもらった。
 ここからどうやって過ごしていいのか分からなかったので助産師さんに聞くと、しっかり呼吸をしてね、とのこと。呼吸には自信ありだったので(ずーっと合唱を専門的にやっているので……)、私の合唱筋をフル稼働させて発声練習のように呼吸をした。腹をめちゃめちゃ膨らませて、ゆっくり吸って吐くことに集中していた。

 1時間が経過。2時くらい。助産師さんが様子を見に来てくれた。子宮口全開。無痛分娩だとどうしても時間がかかる、と聞いていたので、私も助産師さんもお医者さんも予想外の展開。私の合唱筋……。陣痛促進剤も止めた。そういえば確かに集中呼吸タイム中、急に痛くなって麻酔を2回足したんだった。まだ痛かったので追加で麻酔を足してもらった。
 そこからどたばたで事が進んだ。夫を呼び、助産師さんが来てくれた。力んで赤子を出しましょう、とのこと。3時くらいだった。

 腹の痛みは軽い生理痛くらいだったけど、ちゃんと力むタイミングはわかった。腹が張るときにフンッて息を止めるらしい。軽い生理痛くらいの痛みだったから、助産師さんに「あっ、張りそうです!!いきます!!」と実況しながら力むことができた。フォルテシモで歌うときの腹の使い方だったので、(私これ……やったことある……!! 進研ゼミ状態だ……!)と思いながら力んでいた。し、何なら夫にそう言った。無痛分娩のお陰で冷静にお産をすることができた。無痛分娩ありがとう。

 4時半くらい、無事に赤子誕生。どゅるって出てきたのが分かった。ゲホッという音のあと、ほええ、という泣き声が聞こえた。本当にお腹の中にいのちがいたんだ、と思った。見せてもらった赤子は小さく、うごうご手足を動かして、生きていた。てきぱきと動く助産師さんとお医者さん。現実味がない。「赤ちゃん乗せますね〜」と言われ、私の胸の上に赤ちゃんが来た。いのちだ!!!!
 「いのちだ……」と声に出してしまった。本当にいたんだ、赤子。あっけにとられた感じで呟いていたので、助産師さんが笑っていた。採れたてのいのちにびっくりしていたので、私は案外泣かなかった。でもたくさん笑った。赤子はうとうとしていた。

 それからは怒涛の日々が始まった。いろいろあって、いろいろ思ったことはあるが、とりあえずシャニマスに関連していること中心に箇条書きで記していく。ちなみに赤子の親は双方ともシャニマスオタクである。

シャニマスと生活

・赤子、かわい〜〜〜〜〜〜〜
・子、かわいいが過ぎる。
・必死に赤子を生かしている中、シャニマスのアイドルたちもまた、誰かに必死に育ててもらったんだろう、と思いを馳せた。
・そんなアイドルたちを抱えているなんて大変だ。おい。そうだ、シャニPに言っているんだ。みんな、アイドルである前に大事な大事な一人なんだ。頼むぞ。
・咲耶さん…………。あなたも大事な大事な一人なんだ……めそめそ…………。

・赤子誕生二日目、赤子同室の入院だった。22時から5時まで元気いっぱいな夜行性赤子だったので、ひたすら夜はギャンギャン泣く赤子を抱いてうろうろしていた。明るくなる空を見ながら、(MUSIC DAWNだ……)と思った。赤子が生まれる前、私は22時に寝る早寝さんだったので、朝焼けをしみじみ見る日が来るとは思わなかった。ちなみに、家でともに夜を戦った夫も夜明けをみながら「MUSIC DAWNだ……」と言っていた。みんなそう思うんだ。
・「♪もうすーぐー よがーあけーるじかーん」と歌いながら赤子をあやすのもやった。ちなみに夫もおなじことをしていた。

・赤子をベッドに置くと泣いてしまうので、薄暗い部屋の中、抱えながら同人誌のプロットとネームとかいていた。入院の時ノート持っていってよかった。抱えてると赤子寝るんだけどなあ。

・赤子、突然「うー!」と叫ぶ時がある(かわいい)。
・赤子「うー!」
 親双方「こーざぃあぃあーぃ ふぁーっしょねーぼー♪」踊り出す

・シャニマス、育児をしながらやるのに最適なゲームであることが分かった。オートモードでシナリオを読むのもよし、アイドルを育てるのもよし。赤子が泣き出してもシャニマスは待ってくれるし、何ならあやしながらシャニマスできる。ありがとう……。
・今日も冬優子STEPをオートモードで見ながらお昼ごはんを食べながら子をあやしていた。

・赤ちゃんを抱えながらシャニマスの生配信とかみている。ミリアニも見ている。シャニマスのライブも見ている。し、5.5周年ライブも見る予定だ。いつまで子と一緒に見ていいのかな……。シャニマスが、子の「個」に影響しないようにしたい、とは思っている。いつまで一緒に見ていい? もう駄目?

・アルストロメリアの曲とかイルミネの曲とか歌いながら子をあやしている。Anniversaryあたりがいい(なぜなら私が気持ちいいから)。

・赤子がいるため、シャニマスの映画+舞台挨拶の同時上映、親のどちらかしかいけないことが判明している。由々しき事態だ!!!!!!!
・ので、WINGをせーのでやって、ファン人数が多い方が見に行ける、という勝負をすることとなった。
・もうすぐ勝負の日なんだけど!!!!! アドバイスください。

・母になったとはいえ、私は私だ。
・赤子ファーストではあるが、ssfに出るため原稿もちまちまと進めている。
・が、おい! 赤子をツンツンしたり抱えたりニコニコしながら観察したりしてたら時があっという間に過ぎる! や、そういう時間ももちろん宝物なんですけれどもね。
・プロットとかネームとかなら赤子と一緒にできるのだが、さすがにペン入れとかパソコン作業は無理だ。ssf……個人誌……間に合うか……? 応援よろしくお願いします😉

・赤子との日々も同人活動も両方楽しむぞ!

 最後に一言。

男も女も育休はとれるだけとったほうがいいぞ!!!!!!!(一ヶ月以上はとろう)

 ここまで読んでくれてありがとうございました。夫と赤子としか話さない日々を送っているので、よかったらツイッターでリプライとばしてあげてください。喜びます。
 では! みんなもいのち大事にね。


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