メディアを運営して気づいた広報のお仕事をするときに気をつけたい6つのこと
×Techで地域や企業をアップデートするという活動が私のメインの仕事なわけですが、HR Techナビというメディアの編集長をしています。
3月に公開したカオスマップが非常に反響をいただきまして、メディアとしてすこしフェーズが上がったという感覚があります。
JASISAとしての広報の仕事は継続してやっていまして、メディアの編集長の経験が非常に広報業務での学びも多かったので備忘録として残しておきます。
1.メディアには方針がある
BtoBのニッチメディアだからこそかもしれませんが、
HR TechナビはHRTechベンチャー・スタートアップや人事担当者などのなかでも感度の高い方のビジネスをサポートをするということを念頭に置いています。ありがたいことに掲載の問い合わせも増えてきているのですが、記事を読んでいただき方針を理解していてだけていると1ポイントゲットです。
2.メディアのリソースは有限である
Webメディアを運営しているところでリソースがじゃぶじゃぶあるところって少ないと思うのですが、私たちのメディアもいつもギリギリのリソースでやっています。ご提案として魅力的でもリソースの関係で取材にいけない記事にできないことが多々あります。
良い提案をいただいた会社さん、広報の方はメールに返信できなくても覚えています。(ほんとありがとうございます!)
丁寧だけど要点がまとまっていて簡潔なメールは好感もてますし、不要不急なのに電話でコミュニケーションを求められるとちょっと困っちゃいます。
記事にするときに参考になるURLや素材を送っていただけるのもすごくありがたい。
メディアの広告というのは広告主様にとって必要なリソース(記者または枠)を媒体側が確保すると約束するために、お金を払うということなんだなと理解ができます。
と自分で運営してみると、これまで掲載やご協力いただいたメディアの方々には感謝しかありません。
3.メディアを運営しているのは人である
2と関連するのですが、メディアというのは人間が運営しています。
メディアとして良いなと思えるコンテンツをご提案いただける方はやはり覚えてますし、距離が近い方からの情報が入ってきやすい(Facebookのおかげでもある)。
あとあの記事すごくよかったですね!という何かしらのリアクションなどもすごく嬉しい。
熱意をもって仕事をしているかた、新しいチャレンジをされている方はやっぱり応援したくなります。
運営している人がいて、ビジネスの世界なので何かしら数字も持っているはずということもちらっと意識もしても良いかも。
メディアへコンタクトをとるとき、メールをおくるときに人に届けるという気持ちを持ってもらえるとどこかげいいことがあるかも。
4.メディア立ち上げ時に協力してくれた会社や人を好きになる
3と関連して、メディアの立ち上げ時など取材やネタの協力をいただけた会社や人のことはかなり感謝しています。
メディアというのは声をひろって、情報を必要としている層に届けるということをやっているわけですが、届ける層が少ない段階でメディアに協力いだけた方には非常に感謝しかありません。
本当に最初のころは取材のアポもなかなか取れずで泣
いまもまだまだメディアとしてはひよっこなので、
取材など協力いただいた方たちに何かしらのプラスをプレゼントできるようにしたいなと私自身思っています。
たとえば、業界の全体動向であったり、おすすめのツールであったり、言語化する機会の提供であったり。
広報目線でいうと新しくこの分野に着任した記者さん、ディレクターさんなどを業界にまだ見立てがない段階の方をサポートすると良いことがあるかも。
5.記者・ライター自身興味関心事項がある
メディアとして目指す方針があると同時に、記者としてもメディアの方針の範囲においてではありますが、やはり深掘りしたい伝えたい事項というのは出てきます。
記者・ライターが興味関心ある事項で、知らないことや新しい問いを提供されるとはやく会いたくなります笑
6.とはいえネタには結構困るし、ほかのメディアとの被りはちょっといやだ
と偉そうに書いてきましたが、毎回記事の企画のネタはわりとひねり出してやっています。
普通にGoogleやSNSで検索もしますし、知り合いのベンチャーや人事のかたに聞いたりもします。
そういう意味では自社で検索されるように情報発信を自社媒体やPR TableやWanteldyのようなサービスで掲載しておくのは良いと思います。
(HR TechナビがHR系というのもありますが)
記者さんによってはリリースサービスは使わないと言っていましたが、HRTechナビはBtoBのニッチメディアということもあり、情報収集を効率化する目的で私は使っています。
ただ、配信される量は結構多いので、HR Tech関係のニュースかどうか、うちのメディアと関連があるかどうかは「件名」で確認します。
大企業になると「いかにメディアで報じられないようにするのかマネジメントするのも広報の仕事」ととある方がおしゃっていまして、メディアを運営するとこの言葉の意味が非常に理解できます。
HR Techナビでいうと、HR Tech関係での主要なプレイヤーの動きは「メディアとしては外せない」ですし、「業界に与えるインパクトががある」ためどこかしらで触れておきたいとなります。
他のメディアで取り上げられているテーマと似たような記事だったときはいかにメディアとしての独自性を出すかということも考えます。
HR Tech業界自体まだまだの市場なのであまり読者の取り合いというより、適切な媒体で適切に情報を届けられたら良いと思っています!
まだまだ私もHR Techに関しては日々勉強中なので、ランチやお茶などでお互いの情報アップデートできると嬉しいです!
調べものの費用や取材費用などに充てます!