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ビジネス職志望の文系大学4年生が、デザイナーを目指して新卒入社するまで【後編】

このnoteは…📙
1年間の休学&デザイン勉強期間を経た私が、
22卒デザイナー就活をどのようなプロセスで行ったか?何を軸にしていたか?
を記したものです。

デザイナーを目指した理由や勉強法はこちらの【前編】にまとめています。
よかったら合わせてご覧ください!↓

こんにちは🌹
入社前日に前編を公開してから早くも1ヶ月。ドタバタしつつも、毎日を全力で生きています。
(今週末こそ…を繰り返していたらGWに突入してしまい、社会人の体感スピードに慄きました)

今回は、上記noteの続きとして、2021年2月〜のデザイナー就活について書いていきたいと思います。

流れをざっくり振り返る

就活に着手

2021年2月。
恥ずかしながら当時、私は就活のことをすっかり忘れていました。
制作会社でのインターンを始めて一年弱、常に目の前のお仕事と勉強しか見ておらず。
周りの人の働き方が見えたり、フィードバックがもらえる環境で働きたかったため、「フリーではなく会社員として働こう」と思ってはいたものの…
デザイナーとして今後どのような働き方をしたいのか、考えることを疎かにしていました。

2月の初頭、突然「22卒になりたいなら就活って今じゃない!?」と今更ながらに気づき、急遽デザイナーの先輩にご相談をお願いしました。我ながらのんきすぎる。
※Matcherで以前ご相談をさせていただいた水野さん(@mimizunosuguru)に今回もお世話になりました。水野さん、ありがとうございました🙇‍♀️!

 ご相談したこと🗣
①デザイナー就活って、今からだと遅い?
②そもそも、何から始めればいいんだろう?
 ※当時ポートフォリオも自己分析も未着手だった…

アドバイス抜粋✏️

・会社によって変わるので、どういうところを受けたいか?による。
・1月から採用を始めているところもあれば、通年採用をしているところも。

・自分を知る→会社を知る→それを踏まえてポートフォリオかな。
やりたいことは何なのか?を人に話せるくらいまで考えてみよう。
・デザインは手段。それを通して自分は何がしたいのか?それはなぜか?を理解しよう。「こういう人生が送れたら幸せ」という軸で考えてもいいかも。
・ポートフォリオに関しては、会社によって重視するポイントが異なるため、制作物の増減や順番を入れ替える等の工夫は必要そう。
・ただしまず自分の軸を立てて、最後に会社に合わせるようにしよう。

水野さんからいただいたことで、特に印象的だったのが以下でした。
自分を理解するため、『なぜ?』を問い続けること
自分を人にどう伝えればよいか磨き込むこと

例えば…🤔
・自分はどういう人なのか?何を大事にしているか?
→それはなぜか?
→それはどのような経験、エピソードから伝えられるか?
・デザインを通して何がしたいのか?どんな人になりたいのか?
→それはなぜか?
→そのために今何をしているのか?

これらを一貫性を持って説明できることで、初めて話す人に自分を理解してもらいやすくなる。
そのために、まずは自分の価値観を言語化できるようにすることがネクストアクションとして見えてきました。

自分を知る

しかし、当時自己分析に強い苦手意識があった私。
やらなきゃいけないのはわかってるけど、どうにも気が重い、しんどい…と頭を抱えたことを覚えています。
(当時担当していた仕事で悩むことがあり、自分のスキルやアウトプットの質に自信を喪失していたことも原因かも…)

そんな私ですが、とりあえずトライしてみるうちに、やりやすい自己分析の方法が見えてきました。

自分に合っていた自己分析の方法✍️
1.人と対話して深ぼる
2.「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」のワークをやってみる
3. 行動ベースで考える

※それぞれの詳しい実行法については以下noteにまとめています。
よかったら合わせてご覧ください…!


自身の価値観を深ぼった後、就活の軸を事業・人の2つにまとめました。

こんな会社で働きたい!の軸📍
1.人をワクワクさせたり、前進させるきっかけをつくれること(事業)

・これまで新しい知識や情報に触れて、「やってみたい」「行ってみたい」
といった意欲に強く動かされてきた。「〇〇したい!」という意欲は生きる意欲につながると思っている。
・知識や情報をデザインやイラストを通して伝えることで、見た人をワクワクさせたり、前向きな行動のきっかけをつくりたい。
2.正直な姿で働けること(人)
・弱みや本音も正直に話せる
見栄っ張りで、期待に応えたくていい格好をする癖がある。本音を言わないまま物事を担って苦しくなることが多いから。
・個人的な興味関心を歓迎してくれる
割と自分の好奇心に従って飛び込んでいくことが多いけど、その傾向を喜んでくれる場所がいい。
・ものすごくアグレッシブでなくても許容してほしい
すごく正直なことを言うと、ここが一番気にしていたところかも…👀
没頭してつくる時間と同じくらい、何もしていないオフの時間も大好きだし必要。(散歩したり映画観たり犬とダラダラするのが好き)
常に攻めの姿勢でなくても、失望しないでくれる場所がいいと思っていた。

就活の軸を言葉にすることで、自分の整理になったり、面接等で人に伝えるときも自信を持って話せるようになった気がします。
特に新人時代は周りの人と関わりの多い場所で学びたいと思っていたため、人や会社のカルチャーを特に重要視していました。

会社を知る

選考を受ける会社に関しては、主にC向け事業会社を中心に見ていました。
(※割合的には少なかったですが、B向け事業会社や制作会社も受けていました)

なぜC向け事業会社中心にしたのか👀
1. 愛着あるコミュニティの第一線で活動することが多かったから
サークルなど、自分が「ここだ!」と思う居場所で一番貢献したい、上手くなりたいと思って努力した経験が多い。
自分にとって価値あるサービスを継続的に推進する方が、スピーディーさを求められる制作会社より向いていると思った。
2. 一般の人の日常生活に影響を与えたかったから
夢は「人の生活にワクワクや前向きな行動のきっかけを与える」こと。
自分自身や家族のような、一般の人に直接関われる仕事をしたかったから。

企業探しや就活サポートで大変お世話になったのが、ReDesigner for Student。
これなしでは私の就活はできなかったかも
、というくらいありがたいサービスです。

↓私のプロフィール。
学生の場合、登録すると他の学生さんのポートフォリオも見ることができます。

自己分析が終わった後、慌ててReDesigner上でポートフォリオ登録をし(企業がそれを見て選考をする場合がある)、募集中の企業の説明会やポートフォリオ相談会にとにかく申し込みまくりました。

ReDesigner for Studentでは合同企業説明会も定期的に開かれていて、関わりのなかった企業に触れるチャンスがたくさんあります。
私もここから現在の就職先に興味を持ったので、とりあえず参加!に損はないと思います🌷 まずはポチッと!!
(※Twitter上でもお知らせしているのでぜひ!)

他にも、ReDesignerには先輩インタビューやUIチャレンジ、Slackコミュニティなどのサポートもあります。
私はあまり他の学生さんとの関わりなく一人で進めていましたが、運営の皆様のサポートにとても助けられました。
孤独に悩みがちな就活の中、ご相談等で大変お世話になりました…!🙇‍♀️

他にも、VivivitWantedlyで情報収集をしたり、知人の紹介で制作会社の方にお話を伺いに行ったり、兄に気になる会社で働かれている方とつなげてもらったり…と、オンライン・オフラインで様々な会社を知ることを続けていました。
(これは就活を始めた2月〜5月くらいまで、就活終了まで継続的に行いました)

ポートフォリオづくり

少し順番が前後してしまいますが、ポートフォリオは2月の中旬あたりから自己分析と並行で進めていました。
というのも、リサーチして見つけたものすごく魅力的な企業が、約5日後に選考を締め切ることがわかったからです。
とにかく大慌てでパニック状態になりつつ、自己分析で見つけた価値観と作品をまとめたポートフォリオが初版となりました。

言葉と感情を大切にする会社だと解釈したので、語りかけるパートを入れてみた

制作のプロセス等については以下noteにまとめていますが、
様々な方にフィードバックをいただきつつ改善を繰り返していきました。


(↓最終的に落ち着いたポートフォリオ。以下からご覧になれます)

今見ると甘い部分がありますが、フィードバックを含めたプロセスを見せること、強みとして置いた「共感」を軸に見せ方を構成したことは一貫性があって良かったのかも。とも思います。

面接で自分を伝える

急いでポートフォリオをつくった理由である企業は一次面接でサクッと落ちてしまったのですが😂(理由もなんとなくわかる…)、
その後ReDesigner等を通じて、十数社と面接を行いました。
※ちなみに、私の就活期(2021年2月〜5月)の選考は、説明会〜最終面接までほぼ完全オンラインでした。

緊張でうまく話せなかったり、この人違うな…と心の扉をシャットダウンされる空気を感じたり、うまくいかなかった経験は多々ありましたが、それ以上に候補者に真剣に向き合ってくださる方々にたくさん出会えました。

そんな中、最も印象に残っているのは、多くの企業は候補者がその企業に合わせて軸を曲げることを望んでいないのではないかということです。

ある面接時、採用担当者の方から
「こちら(企業)に合わせて自分を曲げないで欲しい」
「お互いの理想が本当に合っていないと、採用後お互いにハッピーになれない」
と何度もお言葉をいただきました。
きっとこう答えた方がいいんだろうな…と思うことや、見栄を張りたくなることはあっても、結局それが自分の本音でなければ誰も幸せになれない。
自分の軸を曲げるのではなく、それを歓迎してくれる会社と出会うことが理想なのだなあ🤔 と実感しています。

また、面接前の準備として、
コーポレートサイト等を読み込むことは毎回していましたが、特に魅力的に感じた企業のリサーチは入念に行っていました。
代表のTwitterを数年に渡って遡り、自分の考え方と合う!と思ったものはメモして面接前に読み返すなど、ネットストーカー的準備をしたことも…😌

そして、見せたいものは全部お見せするために、制作物のリンクやPDFは事前に別タブで開いておき、最後の質問タイムあたりですぐに画面共有できるようにしてから臨みました。
(当時ビジュアルコンテンツ講座の最終課題がちょうど完成したころで、自分の興味関心をお見せできる機会があって嬉しかった)

決断する

5月までの就活を経て、最終的にWebメディア系事業会社のデザイナーとして働くことを決断しました。
選考途中から「この会社で働きたい」と惹かれていたため、ものすごく他社との比較に迷ったということは正直あまりなかったのですが、「すぐに決めてしまっていいのだろうか」という漠然とした不安はありました。

その中で、自分の就活の2つの軸に当てはまったことと、「この方たちともっとお話してみたい」と人事・デザインチームの方々に惹かれたこと、ここでなら自分が一番正直な姿でいられそうだと感じたことが決断の理由となりました。

決断した後はお世話になった方々(その企業や他の企業も含め)にその旨と感謝を改めてお伝えし、就活を終えました。

就活を終えてみて

ご縁がなかったり選考時に辞退をさせていただくなどの結果もありましたが、面談やご相談、選考時インターン等でたくさんの方々にお力や貴重なお時間をいただきました。

私のような一人の学生に対して、「自分が学生の頃助けてもらったから」「いいデザイナーを増やしたいし、応援したい」と対等に向き合ってくださった方々のおかげで、今こうしてnoteを書けているのだと思います。

いつか恩返しができるようなデザイナーになれるよう励みますし、自分がしていただいたことを忘れずに、例えば他の学生の方にお力を貸せる時があれば全力でできることをしていきたいと思っています。
(なので、もしご相談に乗れることがあればTwitterのDM等お気軽にくださいませ…!)

お世話になったみなさまに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました…!

おわりに

デザイナーを志してからを振り返る

1年間の休学期間、たくさんの経験をすることができました。
学んで、つくって、人と関わって、見てもらって、反省して…を繰り返した時間でした。

以下に、私がデザイナーを志してから今までを振り返ってみて、よく考えるようになったことを書いてみます。

1.デザインが目的から手段になった
デザイナーを志した当時は「デザインができること」が目的だったけど、いつの間にか手段としてとらえるようになったかも。
デザイン×ジェンダー学、デザイン×映画など、「言いたいことをよりわかりやすく・魅力的に伝えるための手段」としてデザインを学ぶことができました。
これからも興味や関心、感動したことをデザインやイラストを通して伝えたい。

3.考えること、言語化することが自然になった
学部生時代はあんまり考えてなかった…というか、考えることに苦手意識があったように思います。自己分析への苦手意識しかり。
今は言葉にして考えることが多いと思いかも。
目的を考えてつくるのが自然になったことや、先輩上司など友人以外のコミュニティが広がり、考えたことを人と共有できる場が増えたのもありそう。
自分は何を考えていて何が好きか、何を伝えたいのか。前より自覚することが多くなったと思います。

3.「可視化すること」に関心がありそう
グラフィックコンテンツやインフォグラフィック、イラストでも同じように、情報を可視化してわかりやすく伝えることが好きなんだろうなあと思います。
最近はグラフィックレコーディングに興味を持ち始めたのですが、それは文章だけでは伝えきれない繋がりを可視化して、わかりやすくするのに興味があるからかも。

↓グラレコのイベントに参加したときの記録。
これからも楽しみながら勉強して、強みにしていけたらいいなあと思います。

メッセージ

長くなってしまいましたが、前編からここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!

  • まずやってみること

  • 声を出してたくさんの人に相談してみること

このnoteを書いてみて、改めてこの2つの行動が私の転機を支えてくれたのだなあと思っています。
これからも自分の決断や進路に悩んでめちゃくちゃになるんだろうな…と思いつつ、周りの方々のお力を借りながら、ワクワクできる道を探していきたいです。
(受けた恩はちゃんと返せるようになりたい)
心身の健康を大事にしながら励みます。

ほぼ自分語りではありましたが…少しでもヒントや何かしらのきっかけになることがあれば嬉しいです。
就活の悩み等あればご相談もお待ちしております!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


スペシャルサンクス💐

一方的な形になり恐縮ですが…改めて感謝申し上げます🙇🏻‍♀️

安達さん(@maslow_design)
東さん(@rio310mink)
米田さん(@tyoneda)
よーたさん(@yotaszk)
水野さん(@mimizunosuguru)
ReDesigner 田口さん(@kzm_tgc)
櫻田潤さん(@jun_saq)
ビジュアルコンテンツのみなさま 
キャリア選択や就活のご相談に乗ってくださったみなさま
選考時にお世話になったみなさま
大学ゼミの先生方
兄(すべてのきっかけと手厚すぎる応援をありがとう💘 )
両親(支えてくれてありがとう🐶 )

順不同。恩返しができるよう励みます。本当にありがとうございました!

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