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おそるべし!本屋大賞

4月12日、2023年の本屋大賞が発表になりました。

私は本屋大賞が好きです。
去年も今年も、授賞式をリアルタイムで視聴しました。

読んでみたい、と思う本が毎年候補作の中から何冊か見つかります。見つかったあとは、買ったり図書館で借りたりして読みます。

なにぶん私は読むのが相当遅いので、本当に読みたいと思った本を厳選して読まないと時間が足りません。そんな亀の歩みの読書人が本を選ぶのには、本屋大賞はうってつけなのです。

今年は候補作の中に読みたい本がたくさんありました。

候補作10作品が発表される前に私が読了していたのはこの2冊。

青山美智子さん「月の立つ林で」
結城真一郎さん「#真相をお話しします」

「月の立つ林で」は、去年青山さんの「ただいま神様当番」という作品にどハマりしてから既刊を次々に読み進めていまして、発売された頃にたまたま近所の書店でサイン本情報が出たため購入して読みました。
青山さんお得意の連作短編集で、ほっこりできて、泣ける箇所もあり、月をモチーフにされているからか綺麗なお話という印象がありました。

「#真相をお話しします」は、YouTubeやマッチングアプリなど、普段比較的よく耳にする現代ならではのものを題材にしたミステリーの短編集です。
人が亡くなる物語が苦手だということに数年前に気付いてから、殺人ものや闘病ものはあまり読まなくなっていたのですが、この本は題材が面白そうだったので読んでみたくなりました。どんでん返しは大好物なので、ミステリーを読みたかった気持ちもありました。とっつきやすい、明るいミステリーでした。


そして、候補作が発表されてから読みたくなったのは、この3冊。

安壇美緒さん「ラブカは静かに弓を持つ」
一穂ミチさん「光のとこにいてね」
夕木春央さん「方舟」

「方舟」はTwitterで話題になってた時に、読んでみたいなと思ってたんですが、殺人ありなのでやめておこうと思ったものの、やっぱり読みたいです。
小川哲さんの「君のクイズ」もちょっと気になっています。

そんなわけで、読みたくなった本をいくつか、図書館のサイトで予約しました。

すると、そこで私はとんでもない数字を見てしまったのです。

予約者の人数、522人。

こんな予約待ち人数、初めて見ました…

この本は、私の街の図書館に7冊あるようです。そして一人あたり最大14日間借りることができます。
とすれば、いま予約したら、いつ借りられるのか?

計算したら約3年後でした…
待ってる間に文庫本が出そうです。

その本の名は「汝、星のごとく」。
2023年本屋大賞受賞作です。
凪良ゆうさんの二度目の本屋大賞受賞作品です。

この本、私は去年の11月に予約して現在予約待ち50番目くらいです。それでもあと100日くらい経たないとまわってきません。

本屋大賞発表前は200人待ちくらいでした。
それが本屋大賞発表後に500人待ちに!

おそるべし、本屋大賞…

すごい影響力です。
300人ほどの市民が心を動かされてしまいました。

今後も様々な角度から本屋大賞を楽しみ続けたいと思います。

◆余談ですが、来年はこの本も候補作になってほしいなと思っています。
いや、本屋大賞とるんじゃないかと思うほど書店員さん達が推しています。
私も小説新潮で「ありがとう西武大津店」を読んだ時から宮島未奈さんの書かれる物語がとても好きです。応援しています。

宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りに行く」。
天下、とってほしいです。


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