灰の繩ない
右を見ても 左を見ても 灰の繩ない
上を見ても 下を見たって 灰の繩ない
『口減らすために親をも棄てろ。
それがイヤなら灰繩千束、持ってこい。』
殿の云われにゃ逆らえぬ
逆らえぬから親を棄てるしかねぇ、と
デンデラ デンデラ 生き抜くために
とある家じゃ 息子が娘 隠す狐憑き
そんでも又 親を棄てるか 灰繩千本
打たぬ太鼓の鳴る太鼓はねぇ
おい 息子の娘よ ねぇ知恵でも出し合おう
「あいよ」と笑んだ狐憑き
まさか 親のおいらを棄てるじゃなかろうか
デンデラ デンデラ 牢の仕返しに
息子の娘は淡々と 囲炉裏の灰を結んでる
おいらの解らぬ遣り方で 狐の知恵か 結んでる
「あいよ、あいよ」とあっちゅうま
灰繩千本できあがり 「吾(われ)は親を棄てません」
二度と牢に入れないと誓こうて
息子の娘を堂々と殿の前へと
灰繩千束 褒められて
“この知恵、持つのは狐憑きだけんど、
憐れと隠した親をも許す、
なんと情の厚さを持った息子の娘、
誇り高き我が子です。”
「デンデラ、デンデラ、親は棄てません。
それと、、、吾(あれ)に狐は憑いてはおりません。」
見目麗しゅう息子の娘
殿の目に付き お気にの側室 高嶺の花に
デンデラすらも無くしよった
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