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めっちゃ読みやすい文庫と児童書・そしてLLブック


こんにちは。
ワタクシ読書が趣味な40代。強い近視のため、まだ細かい文字が手元から離さずに読めています。「読める」なんて思っていても年を重ねる時の流れには抗えず、そろそろ小さな文字が見にくくなる予感が静かに迫ってまいりました。
そんな私が今週「おっ読み易いではないか!」と嬉しくなった文庫本があります。そこから興味がむくむくと湧き、図書館へ行くと児童書などの見やすい本も見つけました。そこで今回の週末noteは「めっちゃ読みやすい!」特集です。


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文庫本で読みやすい作品がありました

たとえば新潮文庫では、標準的に9.25ポイントの文字サイズが用いられています。家にあるいくつかの文庫を見たところ1行に40文字入っているものが多く見受けられました。一般的に古く歴史ある作品はもっと小さなサイズの文字で印刷されているようです。

どれも愛しき文庫たちなのですが、今の年齢では読みやすいかと問われたらいささか返事に困るようになってきました。そんな中、これは見やすいと納得した作品がありましたのでこの機会にご紹介したいと思います。

おすすめ4作品

まず目を引いたのは『元彼の遺言状』が大ヒットの作家新川帆立さんのエッセイ『帆立の詫び状』です。新川さんのポッドキャストを聴いているかのような痛快なエッセイを、読みやすい文字サイズのおかげで今週あっという間に読み終えることができました。1行が40文字より少し少なく余白も十分でした。

さらに標野凪さんの『本のない、絵本屋クッタラ』もなんて見やすい文字サイズなんでしょう。スラスラっと昨日読了し、スープと絵本の優しい物語に癒やしを貰いました。ごちそうさまでした。

以前読んで文字が大きめだったと覚えているのが、凪良ゆうさん『わたしの美しい庭』。そして小川糸さん『ライオンのおやつ』。そういえば、はじめて文庫本で読みやすさを意識したのは辻村深月さん『かがみの孤城』でした。こちらは読者層が幅広いことも理由としてあったのかもしれません。


大きな文字の青い鳥文庫を発見

小中学生が大好きな青い鳥文庫。
こちらに大きな文字版があることを知りました。読みやすさに配慮したゴシック体。通常の約2.5倍の大きさの22ポイントのものを使用しているそうです。弱視のお子さん向けではありますが、このような取り組みによって大きな文字で物語を読む楽しさが広がることがいいなと思いました。


LLブックを読みました

おべんとうの作り方、検温、手洗い、買い物などが
絵や写真を添えてわかりやすく描かれています。


みなさんはLLブックをご存知ですか?
お恥ずかしながら私は今回読みやすさをテーマに図書館内を歩いて、初めてこのLLブックに出会いました。

この4冊を読んだのですが、写真や文字の情報量のバランスがとても良く私にとって学ぶことが多いものとなりました。『わたしのおべんとう』は早速作りたくなる美味しそうなレシピがありメモをとりました。特別支援教育に関わる方が多く読まれているようです。この出会いに心から感謝しています。

LLブックとは…

本を読むのが苦手な人のために、やさしいことばを使い、写真やイラストなどを中心にした「わかりやすい本」のことです。
「LLブック」は、年齢に関係なく、書店や図書館にある本がそのままでは読みづらい人のために、わかりやすく読めるくふうをこころがけています。
いまから50年以上前に、ヨーロッパにあるスウェーデンという国でつくられ、その後、オランダやイギリス、アメリカ、日本など、世界中でつくられるようになりました。

国土社のLLブック扉文より


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最初は文庫から読みやすさに着目したら、児童書は?から青い鳥文庫やLLブックを知りました。こちらは紙の書籍としてみんなにやさしい素晴らしい取り組みだと感じています。勿論電子書籍であれば、拡大して読むことができますし、それに適したフォントが設定されているでしょう。こちらもこれから読んで試してみたいです。

近年、学校のプリントもだんだんと新しい見やすいフォントが増えてきました。読みやすいって、みんなに嬉しい。ひとりにやさしいはみんなにやさしい。そんなhappyがみんなのまわりに増えますように。



お読みいただきありがとうございました。





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