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ルッキズムと私の在り方

学生の頃からわたしの周りには容姿端麗が揃いすぎていた。
芸能事務所に所属している子。
クラスの男子の半分が好きになる程可愛い子。
笑顔が素敵でちょっとドジでおっちょこちょいな子。
大きな瞳で笑いかけてくる素敵な子。

その中に普通の私がいた。

彼女らは性格も優しく頭も良く誰からも愛される人たちだ。そして努力もしっかりしていたし、とても眩しくそんな彼女らが友達でいるのはとても誇らしかった。

そのキラキラを横で目の当たりにし見てきた私は割り切っていた。
容姿は生まれもったもの
努力は磨かれた知性。
何も妬む必要性が無い程素敵な人達。

では私は何が成せるだろうかと思ったが、努力を重ねる程に熱い物が何も無かったのだ。

唯一身体能力だけは彼女らよりだいぶ秀でていたのでそこを頑張るようにした。

眩しさの足手まといにならないように。

社会に出てから何故か私の容姿を指摘してくれる人物が何人か現れた。

髪のコンディション
サボってると目元の小じわ、肌荒れ
姿勢の悪さ
体型の変化
美への要求が急激に上がり始めた。

美しさを売る仕事でも無かったのに。

この話しをすると余計なお世話だし、そいつら失礼過ぎだよ!!!
と怒りだす人もいたが私は学生の頃からマジもんの美を目の当たりにしているので指摘はむしろ有難かった。

だらしのない性格で母に叱られ指摘されつづけた人だったので受け入れ易かったのだろう。

母曰く、いま食べている物が5年後10年後に身体に現れると厳しく言われてきた。
健康面のはなしだろうが、美にも繋がる話で幼少期からなんだと今書いてて納得した。

恐らく私の周りにはルッキズムに支配され他者も美しくあれ!という方が多いのだろう。

太ればすぐ言われ
痩せすぎると怒られて(笑)

精神が弱ると食べられなく人なのでガリガリになるとすごーく怒られてました。
背中にアバラが浮いてるのは美しくない!

確かにーと思い、ちょっと食べれるようになったりでとてもいい先輩達であったのだ。

食べられなくてもいいから目で食事を愉しむことをしなさい。と外食に連れて行ってくれたり。
オススメの服、化粧品を選んでくれたり。

貴方は普通だけど磨いて美しくなりなさい。
と、厳しく優しい人でした。


そんな厳しく言う先輩はむっちむちのデブなんですけど(笑)


とまぁ、職を変えても必ずルッキズムに支配された方というのはいるので、職場の同僚ら、諸先輩方に常々指摘され気をつけ今があるという事です。

眩しさには勝てそうもないけど、誰かに見られ指摘され改善し横に並んでも恥ずかしがられない人で在るために今日もわたしは小さな積み重ねをして美を研鑽し身体を鍛え、毎日を生き抜いてる。








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