コンプライアンスを管理するために必要なこと

eスポーツチームで最も多い解散理由を皆様ご存知でしょうか?

それは「コンプライアンス管理がしっかり行われていないこと」です。

某eスポーツチームでは、メンバーがSNSで暴言のバーゲンセールを行った為に代表がバッシングを受けて病んだ結果解散。

某eスポーツチームでは、オーナーが大会賞金を持ち逃げした結果、オーナーを交代しないといけない状況になったが後任が見つからずに解散。

某eスポーツチームでは、オーナーとメンバーが喧嘩し、オーナーの怒号がSNSで公開されてブラックチームと称されていたたまれなくなり解散。

など、様々なコンプライアンス管理の不備による解散問題を目の当たりにしてきました。

さて、今回はeスポーツチームがコンプライアンス管理をする際に気をつけたほうがいいことを少しお話していきます。

そもそもコンプライアンスってなんなん?

え? そんなことも知らないんですか?

安心してください。
私が解説しますよ。

一般的な企業がいうコンプライアンスは、企業がルールに従って構成航平に業務を行う法令遵守を指します。

この法令遵守とは、コンプライアンスを直訳した言葉になります。
見聞きすることが多いかと思いますが、この法令という言葉に惑わされがちなんですよね。

なぜなら、法令遵守と書かれているけど、遵守するのは法律だけではないからです。

では、どんなルールを守る必要があるのか?

それは、以下の3つとなります。

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法規範・・・行政で決められた法律や条例等、法としての拘束力のある規則

社内規範・・・社内で決められたルールや業務マニュアルなどの規則

倫理規範・・・職務上守らねばいけない企業倫理や人として守る規範

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eスポーツチームのコンプライアンス問題の殆どは法規範と倫理規範に係るものです。

社内規範がどうして当てはまらないのか。
それは、そもそもeスポーツチームに社内規範を作っているところが少ないOR作っていてもそれほど濃い内容ではないためです。

そんなコンプライアンスが重視されている理由

コンプライアンスを小学生でもわかるように言うと「悪いことせずに一般常識のルールを守る」ということになります。
が、これってわざわざ重要視する必要があるのでしょうか?

悪いことせずに一般常識のルールを守ることなんて当たり前ですよね?
なのに、どうしてわざわざ重要視して定める必要がるのか。

それは、以下のような社会的要素が関わっています。

✦業績拡大や短期的な利益の優先

業績の拡大や短期的な利益を優先するとどうなると思いますか?

経営者の目線で考えてみてください。

業績の拡大や短期的な利益の優先を達成するために一番かんたんな方法。
それは「労働者を不当に扱う」ことです。
いわゆる不法労働を強いるわけですね。

そうなると、衛生管理が疎かになり、消費者からの信頼を失うなどのトラブルに繋がりやすくなります。

それが続いたりニュースになったりすると事業の継続が困難になるわけです。

そうならないために、社内規範を見直す声がたかまりました。

eスポーツチームでも、同じように目先の利益のみを優先するがゆえに、選手や選手を管理している人材を不当に就労させ、不満が溜まって暴動が起きたり、SNSで暴露したりするわけです。

✦問題の増加と多様化

少し前までの就労トラブルといえば、残業代の未払いや不当解雇などがその殆どを占めておりましたが、年々過度な労働による健康障害やハラスメントなどによる精神的な不調など、その内容も多様化しています。

こういった内容はチームの信用を損ねる原因になりますし、選手や選手を支える人材の採用する際にも悪影響をあたえます。

こうしたトラブルを避けるために、法規範に準じた環境を整えるようにしましょう。

まとめ

今回はかんたんにコンプライアンスについてお話をしました。

コンプライアンスをもっと詳しく知りたい!
って人は以下の本を購入してみることをおすすめします。

メンバーとチーム、そしてご自身を守るためにも法令遵守をお忘れずに!


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