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ジュゴンに会いたい☆今年も海の日に沖縄平家物語「ジュゴン能」上演します。江ノ島のホールでお待ちしております🐟🐟🐟

●2024年開催にあたって

 今年は、「沖縄平家物語」を公演して5年目となります。
 当時の沖縄県知事、翁長雄志(おながたけし)が亡くなられたのが8月8日、辺野古基地建設地に行ったのが2018年。そして2019年に前幕(第一幕)を初演しました。今帰仁村(なきじんそん)の運天漁港で母親のジュゴンが死体となって発見されたのが2019年。コロナ感染拡大防止でほとんどのライブ活動、公演が無くなった中で、前幕、後幕を完成させて再演をしたのが2020年。ジュゴン能を能舞台でやろうと代々木能舞台で初演したのが2021年。そして代々木能舞台で再演したのが2022、23年でした。
 ジュゴンがちゅらうみ(沖縄の海)から消えてゆくさまをひしひしと感じた辺野古基地建設地の訪問でしたが。2022年の6月の伊良部島、7月に名越市の久志でDNA鑑定の結果、ジュゴンの糞が見つかり、9月に伊是名周辺海域、11月に古宇利島・屋我地島周辺海域でジュゴンンが食べる藻場にジュゴンの喰み跡(はみあと)が確認されています。

 沖縄県は2015年、国の埋め立て承認の取り消す訴えを起こしました。それは裁判で敗訴となり、2021年、再び国は埋め立て承認を申請しました。しかし再び沖縄県は取り消しの訴えを起こし、2022年12月、再び敗訴しました。2024年1月から国は、沖縄県に変わり代執行を行い、大浦湾の地盤の改良工事が開始されました。現在、大浦湾に埋めての石材が次々に投げ込まれ、沈められています。
 辺野古基地建設は進み、海は汚れていくのに、ジュゴンは幻のように、糞を残し、藻場に喰み跡(はみあと)を残している。これこそが、レジェント(伝説)のようなありさまです。ウチナーの人々に「ザン(ジュゴン)は神さまだから」と言われるジュゴンは、こんなに汚れてしまったウチナーの海であっても、美しい海「ちゅら海」を愛する人々を応援するがごとく現れ、彼らを守護してくれているような思いがします。

 ザンは私たちに語ります。「辺野古基地建設は必ず中止される。」
 ザン(ジュゴン)がウチナーの海に戻ってくれることが、人々や社会の平和に繋がっている、それをヒトの生命体の直観として作品にしました。
 芸術家自身が常に感性を研ぎ澄まし、磨きあげること。そしてその感性の上に立って表現をする、それが芸術家の仕事だと思っています。

昨年書いた解説記事です。

​今年は海に囲まれたホールで上演いたします。
ジュゴンに会えることを願って。
ご来場を心よりお待ちしております。

■沖縄平家物語2024 公演概要

●日時:7月15日(月・祝)海の日 16:00開場16:30開演
●会場:湘南江ノ島 虎丸座
●場所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸1丁目12-17 江の島ビュータワー7F
●アクセス:小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」徒歩2分
●料金:前売り3.500円、当日4,000円、小学生以下無料(席はメールで要事前予約)、学割1,000円(当日も同額です)
●お問合せ:まきこの会事務局(makikoclub2022@gmail.com /
090-9236-0836)
●チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2423935
●ご予約:まきこの会チケットサイト https://x.gd/M7HZD


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