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ハイパー能「長髄彦(ながすねひこ)」〜悲しき建国記念日〜 メンバー紹介します!

今回の「長髄彦」のメンバー。吉松章(ワキ)、HIKO(ドラム)、濁朗(モデュラー)、小森俊明(ピアノ)。HIKOさん以外は「国葬反対お好み演芸会」の舞台に乗ってくれた人たちです。「国葬反対」で最初に声をかけたのはHIKOさんでしたが、その時HIKOさんは大病を患い大変な時でした。

正月早々、長髄彦の打ち合わせに実家から 来てくれた、左から小森俊明(ピアノ)くん、濁朗(モデュラー)くんと筆者

えーっと、他に誰が?と思いつつ、お声かけさせて頂いた人たち。国葬に激しく反対されていた方、国葬自体よりもこの国、深刻な問題あるよね、と思っている方、それぞれの思いはあったと思いますが、私の声かけに快くご承諾頂いた彼らは、私にとって本当に信頼のおける人として強烈に心に焼き付きました。9 月 27 日はHIKOさんもお客さんとして来てくれました。出演者は、それぞれの思いを音楽として表現してくれて、そして打ち上げの何と楽しかったことか。

写真の私の奥にいる濁朗くん、彼は帰国子女で「日本の天皇っていうのは、イギリス皇室よりも歴史があるし、まあ、あってもいいなじゃねぇって、海外の友だちと話すんだよね」という言葉に私が反応し、「長髄彦」の作品が発想されました。

私の育った奈良県生駒市。ここには神武と戦った最後の英雄、長髄彦がいたこと、忍性や行基の眠っている生駒の竹林寺を訪ねる人は、今では誰もいないこと。生駒神社のこと、いろんなことを思い出して、日本書紀や古事記を読み返すきっかけを作ってくれました。

日本書紀の神武天皇の項には「私がこの土地を征伐して、6年経った。…まだ賊徒はいるし、民は巣に棲み、穴に住んでいるけれども、私は山林を伐り開いて立派な宮殿を作ったから、天下を取ったってことにしよう」というくだり、去年の5月5日にHIKOさんとのライブ「ナクバ(パレスチナの大惨事)の日」に、叫んだイスラエルの建国宣言「まだパレスチナ人もいるんだが、今日を建国記念日としよう」と同じだ。

神武の建国宣言は、当時の奈良の生駒の人々にとってのナクバ(大惨事)だったんだと。

パレスチナに行ったとき、なんて奈良に似ているのだろうと思った。石の文化、そして遺跡の転がる土地、だからだと思っていたが、つまり、当時の生駒が今のパレスチナなんだ。都(みやこ)という侵略の絶え間ない、そういう意味での活気がここにある。だから私は、パレスチナに行ったのかもしれない。

エルサレム近郊、ベイティン遺跡(駐日パレスチナ常駐総代表部noteより)

ハイパー能「長髄彦(ながすねひこ)」〜悲しき建国記念日〜

■2023年2月11日(土)17:30 open 18:00 start
■七針: 東京都中央区新川2丁目7−1 地下 オリエンタルビル 
 https://www.ftftftf.com/#map
■charge: ¥3,000(前売り) ¥3,500(当日) 
■原作・脚本:桜井真樹子 
■出演
・シテ(里の女・長髄彦):桜井真樹子 
・ワキ(忍性):吉松章 
・囃子方:濁朗(モデュラー)、 HIKO(ドラム)、小森俊明(ピアノ)
■ご予約・お問い合わせ:f@ftftftf.com (七針)

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