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高千穂パワースポットめぐり

ゴールデンウィーク、わが職場は土曜半ドン+暦通りなので、飛び石連休でした。
5月3日からの3連休でどこか遠くへ旅に出たいと思ったものの、現在の感染状況ではまだ仕事上NG。

ということで、今年は母とふたりで近場へ小旅行することに。
4日に母が仕事だったので、日帰りで行けるところ……ということで、思いついた行き先が高千穂でした。

天孫降臨の地である宮崎県高千穂町。山深いこの町には、神話や伝説にまつわる神社や史跡が数多く遺されていて、パワースポットと呼ばれる場所もたくさんあります。

わりと沈みがちな期間が長く続いているので、パワースポットめぐりをしてパワーチャージというか、リフレッシュしたいと思いました。
それから、ワーカホリックな母にも非日常と癒しをプレゼントしたかったのです。

旅のしおりも準備。一人旅では作りませんが、家族や友達との旅行だとつい作ってしまいます、旅のしおり。このこだわりについてはまた今度書きます!

そして迎えた5月3日。いざ高千穂へ!
出発から早速予定が狂って1時間押しでしたが、久しぶりの遠出にちょっとわくわく。片道2時間半のドライブは、わたしが運転手を務めました。


1. 高千穂神社

本殿。国の重要文化財。

最初の目的地は「高千穂神社」。
運良く鳥居の前の駐車場に停められました。ラッキーありがとうございます♪

ここは高千穂八十八社の総社ということで、神社めぐりの一番最初にご挨拶です。

御祭神と御利益

御祭神
①高千穂皇神(たかちほすめがみ)
 日本神話の日向三代と称される皇祖神とその配偶神の総称
 ・天津彦火瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と木花開耶姫命(このはなさくやひめ)
 ・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と豊玉姫命(とよたまひめ)
 ・彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)と玉依姫命(たまよりひめ)

②十社大明神
 神武天皇の皇兄、三毛入野命(みけぬのみこと)とその妻子神9柱の総称

御利益
 縁結び・夫婦円満・所願成就・農産業・厄祓い

参拝したのち、母と2人でおみくじを引くと、2人とも小吉。
母のおみくじにはいいことばかり書いてあったのに、わたしのにはかなり厳しいことしか書いてなくて、ちょっと心折れる。本当に小吉……?凶でなくて?

わりとキツい……

境内の見どころ

①鎮石(しずめいし)
垂仁天皇の勅命による社殿創建の時に使われた古石。この石に祈ると個人の悩みから世の乱れまでの一切が鎮められるんだそう。わたしの心も鎮めてくださいますように。。割と念入りにお祈り。

②鉄造狛犬一対
高千穂神社の狛犬さんは鉄製で、珍しいものなんだとか。まるで木彫りのように精巧。
鎌倉時代に源頼朝が奉納したもので、こちらも国の重要文化財に指定されています。

③夫婦杉(めおとすぎ)
高千穂神社境内にある、2本の根元が繋がった杉。その形からも夫婦円満や縁結びにご利益があるとされています。この2本の杉の木の周りを、手を繋いで3回まわると、縁結び・家内安全・子孫繁栄の願いが叶うと言われているそうです。


2. 高千穂峡

高千穂神社から車で移動するつもりだったけど、徒歩圏内だと判明したので歩くことにしました。観光客が同じ方向に歩いていくのでとりあえずついていく。
舗装された道路を何回くねくねしたかわからないが下っていくと、駐車場や売店が立ち並ぶ広場にたどり着きました。

見どころ

①真名井の滝(まないのたき)
広場から渓谷に沿って遊歩道を歩いていくと、後方に「真名井の滝」が見えるスポットがあります。高千穂峡といえばこれ!という定番の写真が撮れるスポットなのです。

写真の通り、ボートに乗って滝の近くまで行くことができるのですが、ボートは2日前までの要予約、当日券は完売ということで、諦めました。いつか乗ってみたいとは思っています。

②鬼八の力石(きはちのちからいし)
高千穂峡には様々な遺跡や天然記念物が点在しています。
この力石は、三毛入野命(みけぬのみこと・神武天皇の兄)が退治した鬼神・鬼八が、三毛入野命に力自慢するために投げた岩だという言い伝えがあるんだそう。

③高千穂三橋
3つのアーチ橋が見られる珍しい光景。
手前から「神橋(石)」「高千穂大橋(鋼)」「神都高千穂大橋(コンクリート)」。材質の異なる橋が3つ。面白い。
それにしても素晴らしいお天気でした!!

手前の神橋を渡ると、山道に入っていく通路があります。そこを登って行けばまた高千穂神社に戻れるようでした。引き返してまた舗装道路を上るよりも早く戻れそうだと思ったので、そのまま進むことに。
結果、思いがけない山登りをすることになってしまいました。
ずっと階段になってはいるけれど、かなりの傾斜。ただひたすら階段を登り続け、足腰はパンパン、息は切れ切れ。いつしか心は無の境地に……


休憩:ランチ

やっとのことで高千穂神社まで戻ってきた、すっかりへとへとのわたしたち。
お昼は、高千穂神社から少し歩いた場所にある物産館で。たまたま通りかかったら、店先でカレーやお弁当などを売っていたので、並ぶことにしました。

カレー大好き、チキン南蛮大好きのわたし。牛すじカレーにチキン南蛮を迷わずトッピングです。
そのチキン南蛮、ひと口食べて歓喜の声をあげてしまいました。今まで食べた中で一番美味しいチキン南蛮だったんだもの。揚げたてだったというのもあるのでしょうが、とにかく感動しました。人生最高のチキン南蛮にこんなところで出会えるなんて思っていなかったよ……

デザートに金柑ソフトクリーム。甘さ控えめでよかったです。観光地でソフトクリーム食べたくなるのはどうしてなんでしょうね。


3. 荒立神社(あらたてじんじゃ)

腹ごしらえも済んで、次のパワースポットへ。それがこちらの荒立神社。
明治末期に高千穂神社に合祀されて廃社となったそうですが(確かに高千穂神社の境内にもあった)、元々あったこの地に復社されたとのこと。

御祭神と御利益

御祭神
①猿田彦命(さるたひこのみこと)・・・天孫降臨の道案内をした。道開きの神。
②天鈿女命(あめのうずめのみこと)・・・天照大神が天岩戸に隠れた際に、天岩戸の外で舞い踊った女神。

御利益
交通安全、五穀豊穣、商売繁盛、厄除、夫婦和合、安産、長寿祈願、芸事の上達、厄除け、子宝、長寿

天岩戸伝説で舞を踊った神様をお祭りしているということで、芸能に御利益があるとのこと。芸能人も多く参拝にくるらしい。
わたしも、今後心折れることなくギター頑張れますようにとお願いしてきました。

見どころ

①七福徳寿板木(しちふくとくじゅばんぎ)
この板を7つ打つと願いが叶うとのこと。
おそらく元々は写真の右の板しかなかったようだけど、境内には似たような板が何箇所か下げられています。写真真ん中のように芸事に関するお願いを掛ける板や、ハートの形をした恋愛に関するお願いを掛ける板など増えていった模様。

板を打つと「カーン」と清々しい音がなり気持ちが良い。しかし近所の皆さんにとってはやかましくないのかなぁと要らぬ心配をしてみたり……

②おみくじ・御朱印・お守り
おみくじは賽銭箱の隣に置いてあって、賽銭箱にお金を入れて引くシステム。しかも20円……なんて良心的!
驚いたのは、御朱印やお守りも同じように賽銭箱に初穂料を入れて勝手に取れるようになっていたこと。このようなシステムでお守りや御朱印まで授与してくれる無人の神社は初めてだったので印象的でした。

中吉。昨年末から「待ちなさい」が多すぎる……いつまで待てばいいの。。


4. 槵觸神社(くしふるじんじゃ)

次に向かったのは槵觸(くしふる)神社。
天孫降臨、つまり天照大神(あまてらす)の孫である瓊瓊杵命(ににぎのみこと)が最初に降り立った地と言われています。

御祭神と御利益

御祭神
①瓊瓊杵命(ににぎのみこと)・・・天孫降臨、地上に降りた神様。神武天皇の曽祖父。
②天児屋根命(あめのこやねのみこと)・・・祝詞・神事、出世の神
③布都恕志命(ふつぬしのみこと)・・・剣の神、軍神
④布刀玉命(ふとたまのみこと)・・・占い・神事
⑤建御雷命(たけみかづちのみこと)・・・軍神、雷神、地震の神、剣の神

御利益
所願成就、歌、武道

こちらも荒立神社と同様、無人の神社でした。
おみくじもお守りもセルフ。こちらはおみくじ50円。良心的……
小銭の持ち合わせがなかったので引きませんでしたが。


5-1. 天岩戸神社・東本宮

パワースポット巡りの旅も終盤。天岩戸神社です。
天岩戸神社は西本宮と東本宮に分かれています。東本宮前の駐車場を案内されたので、先にこちらに参拝。

鳥居の近くで天鈿女命(あめのうずめのみこと)が踊りながら(回りながら?)迎えてくださいました。
天鈿女命は、天照大神が天岩戸に隠れた時に、岩戸の外で舞を舞って岩戸を開けさせるのに一役買った神様。
立て看板の「29番」というのはどうやら神楽の曲順のよう。29番目の舞が、天鈿女命が天岩戸の前で踊るシーンなのかしら。

東本宮は、天岩戸から出られた天照大神が最初に住まわれた場所なんだそうです。


5-2. 天岩戸神社・西本宮

東本宮から、川を挟んで反対側が西本宮。西本宮は「天岩戸」そのものが御神体。
その御神体は一般公開されていませんが、申し込めば特別に見学できるらしいです。ただし、撮影禁止とのこと。

拝殿で拝むと、左手に天安河原遥拝殿があり、そこでちょうど神楽を演っていました。神楽は夜しか見られないと思っていたから、ラッキー。
しばし腰掛けて見てみました。

天鈿女命(あめのうずめのみこと)の舞。騒ぎが気になって天照大神は岩戸を少し開けるのです。
天手力男(あめのたぢからお)が少し開いた岩戸に手をかけて、一気に開けてしまいます。
中には鏡が収められていました。

全部観終わる前に席を立ちましたが、この2番だけでも面白かったです。おそらくここ天岩戸神社にまつわる一番有名なエピソードを抜粋してあるのでしょう。


6. 天安河原(あまのやすかわら)

天岩戸神社を裏門から出ると、徒歩で天安河原まで行けます。
天安河原は天然の洞窟。天照大神が天岩戸に隠れた際に、八百万の神々が集まって作戦会議をした場所だと言われています。

大自然の中を10分ほど歩きます。
途中で子供たちが集まっていてなんだろうと思っていたら、遊歩道沿いの壁面にヘビがいるとのこと。聞かなかったことにして先を急ぎました。

マイナスイオンたっぷり。少しマスクをずらして美味しい空気を吸い込みながら歩きました。

そうこうしているうちに天安河原に到着。
洞窟の奥には拝殿があります。そして周囲には夥しい数の積まれた石。なんでも、倒さないように石を積めると願い事が叶うんだとか。やってみたかったけれど、人が多くてゆっくりできなかったので断念。
そもそも、もう積めそうな場所が残っていないんですが……

もと来た道を引き返し、再度天岩戸神社の境内へ。
ここで天岩戸神社と天安河原宮両方の御朱印がいただけます。
そして最後のおみくじタイム。今度こそ!

写真は現地で撮り忘れた。大吉なので持ち帰りました。

やっと大吉!お情けをくださったのでしょうか!
でも内容はやっぱり「待ちなさい」「あわてない」。
年初に書いた通り、今年のわたしのテーマのようです。


さて、高千穂の自然をたっぷり満喫したら、また2時間半かけて家に帰ります。
途中で海が見える展望スポットに寄ろうかとも思ったのですが、時間が遅くなりそうだったのでやめておきました。


おまけ:夕飯


夕飯はたまたま通りかかったお店に入ってみました。
ボリューミーな定食!わたしは生姜焼きと唐揚げのダブルプレートを選択。これでもレディースサイズです。レギュラーだと一体どんだけの量が出てくるんだろう。



母娘ふたりの日帰り小旅行、おわり。
パワースポットめぐりと言いつつ、わたしはそういう「パワー」とか「気」とか感じられない人間ですので、スピリチュアル的なパワーチャージができたのかどうかはわかりませんが、天気も素晴らしかったし、気分転換にもなり、いい時間を過ごせたと思います。
高千穂峡での思いがけない山登りに相当体力を持っていかれましたが、予定していた場所はほぼ回れたし、とても満足!
母にも喜んでもらえていたら嬉しいなぁと思います。

わたくし高千穂日帰りをこれまで2度ほど敢行しておりますがその度に思います、「もうしばらくはいいかな……」と。笑
なにしろ遠いので……なので、次は泊まりで行ってゆっくり夜神楽を見てみたいです。

宮崎県高千穂町。宮崎の市街地からも車で2時間ほどと、なかなか訪れづらいスポットかもしれませんが(熊本空港からの方が近いという話もあり……)、素敵な街ですので、よかったら行ってみてください♪


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