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リストカット

私が精神科に通うきっかけとなったリストカット。
始まったのは12歳の秋頃だったと記憶しています。

最初はコンパスの針でなんとなく手の甲を傷つける程度だった物が、
カッターやカミソリを使って手首や腕まで広がっていき、精神科に通う頃には左腕はボロボロでした。

それから何年も自傷行為を繰り返していましたが、症状が落ち着いてくると共に回数も減りました。

それでも未だに何かショッキングな出来事があった時や、昔のトラウマを思い出してしまった時などには、リストカットが頭をよぎります。

「やっても何もかわらない」今でこそわかる事ですが、昔は考える間もなく、衝動的に自分を傷つける事が殆どでした。そのせいで左腕の内側は一面傷跡で埋めつくされ、見るたびに後悔しています。

ただ人間不思議なもので・・・それだけ頭で理解して後悔していても、一度リストカットが頭に過ってしまうとなかなか抜け出せなくなるのです。

私の場合、考えをそらそうとしても、左腕がどんどんと冷たくなっていく感覚に襲われます。勿論感覚なので、実際に冷たくはないのですが、血の気が引いていってる様に感じてしまうのです。現在でもその症状はあります。

恐らく何年間も「ストレスを感じたら切る」といった行動を繰り返していた為に、ストレスから回避する方法として脳が記憶してしまっているのではないか?と考えました。

勿論医学的に証明は出来ませんし、あくまで私の見解です。

ただそう考えると腑に落ちて、症状が出た時でもコントロールが出来るようになって行きました。

そしてその経験から分かった事なのですが、やはりリストカットを止めようとしても止められないし、他の方法(こんにゃくを切れとか)で抑えられるものでも無いと言う事です。

なんせ、脳が記憶しているのですから。

やめる近道があるとするなら『リストカットをしてしまいたくなる環境を改善する』事に尽きると私は考えます。

実際これが一番難しいと言われてしまうかもしれませんが、環境はとても大切です。あきらかにストレスを感じてしまうであろう場所から避難するだけでも、心が落ち着きます。

なのでもし、現在進行形で自傷行為に悩まれている方や、自傷行為をしている方の力になりたいと考えている方に参考にしていただけたらと思います。

何度もいいますが、あくまでも私の見解です。ただただ体験をもとに綴ているので内容を受け入れがたい方は読み流して頂いてかまいません。

でももし最後まで読んで頂けて、何かを感じて頂けたのなら、頭の片隅にでも置いておいてください。

いつかお役に立てると願っています。











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