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解離性同一性障害にいたるまで~5

こんにちは。sakuraです
元日から冬季うつっぽくてなかなか思うように動き出せなかったのですが、2日前にようやく、まともに睡眠がとれて朝から元気に動けています♡

朝焼け空がキレイで、空気が冷たいけど心地よくて思わずベランダで深呼吸したー!
夜寝て朝起きて、ご飯が美味しく食べられる。生きてることって当たり前のようで全然当たり前じゃない。
普通のことが普通にできるって本当に幸せやんな。


さて、前回の「いたるまでシリーズ」では
sakuraがブライダルのお仕事に出会うまでのプロセスと、旦那さんの過干渉すぎる歪んだ愛情について綴りました。

ブライダルのお仕事って裏方業務なんです

という訳で、私の社会人としてのまともなスタートは、ブライダル業界という一見すれば華々しく見られがちなお仕事との出会いから始まりました。

しかし実際のところは、ウエディングプランナーの仕事は本当に裏方業務。
オモテに立つのは式場見学に来られるカップルさんたちへの会場案内、お見積もり、ご成約から当日のアテンドにいたるまで様々ありましたが、その裏ではあらゆる発注業務、BGMや写真の確認、打ち合わせしたものの全ての項目を一つ一つチェックし、手配していきます。
特に気を遣うのは席次表の校了まで(最低5回は何度も何度も見直しますw)とにかくミスは許されない1回きりの本番勝負。常に確認、確認、また確認作業のエンドレス。

担当するカップルの挙式前日の夜は最後に引き出物のセッティングなどをするのだけど、たいてい引き出物の贈り分けパターンは5~7くらいにして頂くのが定番でした(ご来賓、ご友人、勤務先関係、ご親族、あとは男女など)※経験したことのある方ならコレ結構悩む所なので覚えのある人も多いのでは?

あるカップルに、引き出物にものすごく細かく拘る花嫁様がいらしてね、過去に類を見ない贈りわけ18パターンという、アルファベット何個使うねん!!という有り得ないオファーを受けてしまって、まあそれはそれは神経をすり減らしながら(何せ包装紙は全て同じ、頼りはペロッと貼られた1枚の付箋だけですから。)
半ベソ状態で残業し、ようやく18パターンを無事に完成させました。笑
当日のゲスト席への配置も、通常ならばサービスキャプテンなり、アルバイトさんたちに任せておけるのですがこの時ばかりは自分で席次表とにらめっこしながら、何度も確認してすべてセッティングしたのは今でも忘れられない苦い経験です。

それでもめちゃくちゃ楽しかった!

結婚式場って、基本的に表に出ていく営業はほぼ無くて待ちの営業なのですが、ブライダル業界の繁忙期は実は8月と1月。
何故ならば、盆と正月は家族が集う機会が多く、お付き合いをしたカップルが家族に結婚の報告→無事祝福をされていざ式場探し、と動き出すカップルが多い時期なので、割と言われがちなジューンブライド等は(日本は風土が欧州とは違うのでそこまでジューンブライドに結婚式は集中しませんw)関係なく、むしろこの夏と正月にいかにフェア等の企画をして大量に成約を獲得できるか、が勝負でもありました。

式場見学に来られるカップルの多くはまだ見ぬ近い未来に、ここでどんな結婚式が出来るのか?誰もいないバンケット(披露宴会場)やガーデンを見せながら、さもここにゲストやご家族が集まっているかのように、、「いまのお2人には見えていない未来」をいかに限られた時間内で具体的にイメージしてもらうか、というのが営業(会場案内)のカギでした。
あと大切なのは「新郎新婦どちらが最終決定権を持っているか」見極めること。
お二人の馴れ初めや普段のお仕事、趣味などのなんでもない会話からキーワードを拾い集めて「お2人らしさ」をここでならこんなふうに演出出来ますよ!と持ち込みOK、ペット可、という自由度の高さも私がいた式場の売りでもありました。

ブライダルって モノを売るのではなく、夢を売るのです。
それがね、当時は本当に楽しくて。
ブライダルに携わり初めてから普段の生活やちょっとした休日のお出かけの中で、ありとあらゆるモノにアンテナを張り巡らせ、この器めちゃ可愛いやん♡このお花素敵!こんなカラーのテーブルコーディネートもありだな、これ演出に使えそう!!、、など本当にどんな出来事も仕事に直結して行くくらい脳内シナプスはブライダルのことを常に考えてsakuraなりに一生懸命楽しみながらお仕事をさせてもらっていました。

旦那さんとのすれ違い。

その一方で私たち夫婦は、お互いサービス業ということもあり土日祝が仕事というのはデフォルトだったけれど、私の仕事はオンシーズンには毎週末は早朝6:30出社。午前の1件、ドンデン(ゲストと会場セッティングの入れ替え)を経て午後式のもう1件、さらには午後式のカップルがそのまま二次会をやる場合も多く(1日2件完全貸切ゲストハウスでした)
そんな日は披露宴のあとまたドンデンして、二次会スタートから概ね45分くらい、私が花嫁さんを中座させてドレスから私服へとお着替えをしてもらいます。
※当然、美容師さんたちはもう帰っている時間なのでドレスの着脱や簡単なヘアアレンジメントは私が行います。
こうしてゲストの皆さんがはけるのが22時半過ぎ、ここまででようやく私はまともな休憩をとれるのです。残飯のような(いやめっちゃ美味しいのよ良いお肉使ってるのよw)冷めた賄いも胃袋に詰め込んで、ほぼ事務所で死んでましたw
その後主役のおふたりへのご挨拶とお見送りをして、アルバイトちゃん達のお仕事が終わるまで事務所で翌日のセッティング最終確認。
気づけば午前様、バイトちゃんたちは美味しい賄いをゆっくりと食べていますが自分が担当のときは水さえ飲むのが「よっしゃスピーチ!余興きた!!今のうち!タバコ1本!!残り5分!」みたいな。笑
翌朝また6:30にはここに来なきゃ。あと私何時間寝れるんやろ。。みたいなフルパワー使い切っておりました。とにかく体力勝負。
おまけに暑い夏も寒い冬も全身真っ黒ずくめのパンツスーツ。パンツはすぐに膝元が劣化して行くのでかなり消耗品でした。笑
※プランナーは挙式当日は新郎新婦のアテンダーを行うため膝立ち姿勢がとても多いのです。

それでも、良き仲間たちとリーダーシップのある上司にバシバシと鍛えられ、いつの間にかチーフという立場でお仕事させて頂いてました。

そんな日々を過ごしていると、夫婦のすれ違いはますます悪化の一途を辿るわけで、、、ブライダル業界あるあるなのですが、この業界の人間はとても離婚率が高いです。よくあるツアーバスガイドと運転手の不倫率並に。笑
人さまの幸せのお手伝いをするのが仕事だけど、自分の幸せを逃しがち。みたいなね。

気づけば我が家ももれなくそのパターンに陥っていました。

「はじめての家出」

そんなある日、またしても帰宅すると旦那さんが私の私物をあちこち漁った形跡が。
その日はなぜか猛烈に怒りがこみ上げてきてしまい。
「なんでこんなに私は疑われ続けるんやろ。何も悪いことしてへんのに、、」
と悲しみのあまり、地元の親友の家に
「ごめん、今から一晩だけ泊めて」
と頼み込み、旦那さんには
「今日は○○の家に泊まります。理由は自分の胸に手を当てて考えてください。」と書き置きをして、わたくし初めて家出をしました。かわゆい子ども達よ、ごめんよ。

深夜、帰宅したであろう旦那さんから案の定、電話の嵐。さすがに親友もなだめてはくれたけど、sakuraの気持ちは変わらず、翌朝久しぶりに親友のママが作ってくれた朝ごはんを頂きながら、上司に「ごめん、今日ちょっと半休頂きます。不動産屋さん行ってくるやんな。笑」と連絡を入れ、本当に午前中不動産屋さんへ行って物件の仮契約(前金を入金)して見積もりと契約書類を持って帰宅しました。

その日の夜、帰宅した旦那さんに
「あんたさ、結局私のこと信用してへんのやろ?同じ屋根の下で自分の事をずっと疑われ続ける生活はもう無理やねん。これに保証人の判押してや。」
と言い放ちました。
旦那さんは泣きながら土下座をして
「すまんかった、ホンマにもう二度とせんから、出ていくのだけは堪忍してくれ」
と。
私も鬼では無いので、とりあえずは「2度と同じことはもうしない約束」をお互いにして、その契約は白紙にしました。

でも、半年もしないウチにまた同じようなことが起こったのです。
人間の性はやっぱりそんな簡単には変わらない、ということもよーく分かりました。私自身もそんなに簡単には優しさMAXの仏様にはなれません。
で、本当に2度目の話し合いの末、離婚は前提としないけど物理的に生活を切り離してお互いを見つめ直す期間、という趣旨で別居をすることに。結婚して7年目の夏のことでした。


長くなりましたが、私はブライダルの仕事というめちゃくちゃ楽しくて無我夢中になれる経験を得た代わりに、旦那さんとは別居することになりました。


次回は「別居から離婚。その間に起こった恐怖」について綴ります。
最後まで読んで下さってありがとう♡♡♡
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Sakura