【商品開発】原料の紅茶探しの旅

私のブランドでは、26種類もの薬膳茶を開発中です。
その中には、食材だけをブレンドしたものもあれば、茶葉を使うものもあります。

今回は、納得いく紅茶に出会うまで大変だった裏話を。

紅茶には体を温める作用があるので、体を温めた方が良い体質・症状のお茶にはブレンドしていたりします。同時に味のベースにもなって、美味しさにつながる!だからこだわりたかったのです。

市販の紅茶のティーバッグは、大体1包2gです。
私の薬膳茶は、1包3g。

茶葉にも作用はあるけれど、それ以外の薬膳食材もしっかり入れたいので、茶葉を使うレシピでも必ず配合料は50%以下にするというのが私の商品開発ルール。

そうするとMAXでも紅茶の茶葉は1.5g。どうしても市販のティーバッグに比べたらお茶の味は薄くなります。

あわせる薬膳食材も、味の濃さも個性もバラバラ。
たとえば、ハイビスカスは5%入れるだけでものすごく酸味が出る。
玫瑰花は香りを立たせるために30%入れても味はそんなに出ない。

ブレンド内容によって味のバランスを保つのが大変だし、そんな個性的な食材を上手くまとめてくれる茶葉探しは大変でした。
茶葉(銘柄)によって全然味が違うんですよ。

さまざまな茶葉を取り寄せて、テイスティングと試行錯誤の繰り返し……

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試した一部。

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最終決定まで1、2ヶ月かかったと思う…。

その結果、納得いくものになりましたよ!!!
そして紅茶は2種類使っています。

なつめのような優しい味わいの食材と合わせる紅茶は、福建省産の特級クラスの紅茶。
これ、製造委託している静岡のお茶工場のおじさんから「この銘柄が抜群に美味しいと思う。びっくりした。正直うちでも仕入れられない。」と驚きの電話があったほど!
香りがやさしく、薄いとは感じず、渋みもなく、本当にバランスが良いストレートな紅茶。どこが美味しいか特筆しづらいんだけど、それだけ偏りがなくシンプルに美味しくて、他の材料とも合わせやすいということ。成績がオール5みたいな。優秀!!!

もう一つは、ベルガモット精油で香りを付けた伯爵紅茶。いわゆるアールグレイ。冷え性さんや冬用にブレンドしているお茶では、シナモンやクローブ、生姜などインパクトの強い食材をあわせている。だから、それらに負けずにベースとして支えてくれる味が必要だった。香りもあり、適度な重さや渋みがある味を探して。
こっちはより大変だったな…薄いと美味しくないので、少量でもしっかり香りと味わいが出ないといけない。これも銘柄によって味も香りもバラバラで、食材と合うものと合わないものがある。選んだのはこちらも福建省産。香り高いTWININGのアールグレイに似ていながら、そこまで渋みはなくティーバッグを漬けっぱなしにしてもえぐみが出ない。正直、包装を開けた瞬間に広がった香りで、試飲する前から「これじゃない!?」と思った。飲んでもそのイメージ通りで、華やかながら癖は少なくしっかりしたバランス。即決でした。

ちなみに紅茶といえばインドやスリランカのイメージが強いかもしれないけど、中国の紅茶(キーマン紅茶)は世界三大銘茶なんだよ。中国の紅茶は軽やかでやさしい香りが多いから、人によっては飲みごたえは少ないかもしれない。でもぜひ繊細な甘さ、やわらかさ、ほのかな渋み、後味まで感じてみてほしい。紅茶に限らず、中国茶ってすごく美味しいよ〜。

ということで、試行錯誤を繰り返しながら決まった紅茶の原料銘柄。
もちろんブレンドしている食材によってまた味はバラバラなのですが、ブレンドの中でも味わいを感じていただけたら嬉しいです。

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