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スイス - 旅の意味と答え

スイスにひとり旅に行く前、私はこの旅に「期待」をした。

旅が終わる頃には、自分の中に見えてくるモノがあるだろう。
退職をして日本を飛び出した訳だが、好きなことがたくさんある。次はどんなことを仕事にしたいのか、きっと直感がまた働くだろう。

そんなふうに、久しぶりの大きな冒険に、何かしらの「答え」を求めていたように思う。

その結果、途中から「そうなっていない旅」に焦りを感じたり、帰国が迫る中、「私はいったい、この旅で何を見つけたんだろう?」と悩むこともあった。
むりやり、何かを感じなくちゃと思ったりもした。

でも、帰国を2日後に控えた夜、チューリッヒのドミトリーの二段ベッドで思った。

旅に答えなんて、ないんじゃないかって。
旅は人生の途中であり、帰国したあとも人生の途中なのだ。
「この旅」は終わるが、それは何かが「終わる」わけじゃない。

どうやって生きたいか。どんなふうに呼吸をするのが好きか。どうしたら心が喜ぶか。何を見たくて、感じたいのか。どんな思考をしていたいのか。どんな自分で在りたいのか。
楽しい週末のために平日を我慢するんじゃなく、楽しい今日を積み重ねて、楽しい毎日にしたい。そのために、どんな選択をするのか。

そんなふうに心のアンテナを研ぎ澄まし、日々を生きる。
いつでもその途中にいるんじゃないか。
旅に出れば答えが出るものじゃない。
何かの答えを感じる人がいても、それはそれぞれだけれど、そうじゃないありのままも受け止めたらいいと思った。
「何かを見つけなくちゃ」そう思うこと自体が、もう心を縛っている。

私にとって、旅も、心がアンテナを張って「楽しい」を集める「途中」の道にすぎない。
そしてそれは、「楽しい」を積み重ねる「今日」になっていく。

1ヶ月近いスイスの旅で、私はそんなことを思い、この旅は終わる。
でも、きっと何も終わらない。
その「途中」そのものを味わって、生きていきたいと思った。

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