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【3分で読める/孤独が精神に与える影響と対処法】

「孤独担当大臣」のポストを設置した英国ほどではないが、米国でもようやく、孤独はいくらか注目を集めるようになってきた。

孤独を感じている人は、かなり多いことが分かっている。

また、過去の研究結果から、社会的なつながりが私たちの心身の健康にとって重要であること、孤独が有害であることが確認されている。

次に挙げる7つの例は、孤独が心理的・生理学的に私たちにどのような害をもたらし、社会的つながりがどれほど私たちを助けてくれるかを示すものだ。




1. 伝染する

研究によると、私たちは人から孤独を「もらう」ようだ。孤独を感じる人は、次第に社会的ネットワークの「端」の方に移動していく。そのことが、ある種のドミノ効果を生み出すとみられている。

例えば、ある人が孤独を感じる日が1週間のうちに1日増えたと言うとき、その人の親しい友人たちもまた、孤独を感じる日が増加するという。

その他の研究結果では、人は孤独になると他人への信頼感を失い始め、それが孤独と社会的孤立という悪循環を生み出すことが示されている。



2. 炎症を起こす

数年前に発表されたある研究結果によれば、孤独感が強い人ほど、炎症が起きていることを示す生体指標が確認され、炎症性遺伝子が活性化していた。また、遺伝子の抗ウイルス活性が低下していた。

また、自律神経のうち、ストレスや脅威に対する「闘争か逃走か」反応を起こす交感神経系が活性化することも確認されている。



3. うつ病と関連

社会的孤立は、うつ病の症状の一つだ。

慢性的に孤独を感じていれば、感情や気持ちに悪影響が及ぶ。

この問題について調べた過去の研究によれば、社会的孤立とうつ病の間には「相互関係」があることが分かっている。

より最近の研究では、メンタルヘルスが孤独の予測因子であるというより、孤独がメンタルヘルスの問題のより強い予測因子であることが確認された。

社会的ネットワークが必要であること、実際の人間関係を持つことが重要であることを示す結果だ。


4. 認知症リスク?

過去の研究結果は、孤独が私たちの考え方にまで影響を及ぼすことを示している。

注意力や実行機能、認知機能、さらにはアルツハイマー病のリスクにまで関連しているという。

1万2000人を超える参加者を対象に10年にわたって行った追跡調査の結果では、孤独と認知症リスクの間に有意な関連性があることが確認されている。

最も強い孤独感を訴えていた人たちは、認知症を発症するリスクが40%高くなっていた。



5. 社会的つながり

ハーバード大学が行った最もよく知られている研究の一つに、約80年間にわたって実施された追跡調査がある。

この研究は、最も健康で幸せな人は、より強い社会的つながりを持っているということを確認した。

実際、生涯にわたる社会的つながりは、幸福と長寿の主な予測因子であることが分かっている。

一日の単位で考えてみても、社会的交流は幸福と健康につながる感情をもたらす。

ある研究によれば、クラスメートや単なる顔見知りのような「弱い」社会的つながりでさえ、幸福感をもたらすことが分かった。

つまり、私たちは精神的な利益を得るために、「深い」社会的つながりだけを必要としているわけではない可能性がある。

隣人や同僚との日々のちょっとした会話だけでも、同様の利益を得ているのかもしれない。



6. 支援とストレス

そのほか、社会的支援が精神的なストレスを軽減し、回復力を高めることも確認されている。

ある研究では、社会的つながりと思いやりを高めるために考案された一種のマインドフルネス・トレーニングを受けた人は、その他のトレーニングを受けた人たちに比べて大幅にストレスが減り、ストレス・ホルモンのレベルが最大50%低下していたという。



7. 人生の意味

人間関係は私たちに、それまでにない見方で世界を理解するためのヒントを与えてくれる。

例えば、私たちが決断に悩み、解決策を見出せずにいるとき、誰かにそれを話すことで、探し求めていた新たな考えが浮かぶことがある。

また、誰かと目標や価値観を共有していると感じることは、最近では多くの人が持つようになっている自らの存在に関する倦怠感を弱めることにもつながる。



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