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マルチリンガルの育て方。2歳 (中盤)

前回↓の続きです。

https://note.com/sakura_log/n/n3c95bc13427f
マルチリンガルの育て方。2歳(前半

智川かもめ 2022年6月

タイトルを「育て方」にした以上は、まず初めに具体的な語学習得の方法を挙げていきたいと思います。

息子が生まれる前に、夫(ドイツ人)とよく話し合って、以下のルールを決めていました。

0     効き言語を決める。

これは、多言語に秀でていて先生をしている友人に聞いた話なのですが、「どんなに複数言語を操る人でも必ず軸になるメインの言語がある。
バイリンガルを両利きで例えるとしたら、どんなに両利きの人でも必ず利き手がある。両方の手が全く同じレベルで使いこなせるということはない。」のだそう。

「それって、そういうデータあるんですか❓」
と、ひろゆき氏みたいに質問されると根拠に乏しいのですが、
(私が見た範囲でそういう論文見つからず。。。)

バイリンガルを育てている他の日本人ママに聞くと、「そうそう」と言ってもらえるので、経験談としてそれなりに根拠のある話ではあります。

日本語と外国語を使いこなすバイリンガルでも必ず、「私は日本育ちだから、会話は問題無いけど、論文を読んだり数学の問題を解いたりとかは日本語メインなんだよね」みたいなイメージ。。。。❓

もっと細かくいうと、両利きの人で「お箸をもつ手は左、ペンをもつのは右、バットをもつのは左、でもおおむね左利き」みたいに場面ごとに使い分けている人が多いので、これも言語にも当てはまりますね。 
「仕事は英語、パートナーとは日本語、こどもたちとはドイツ語、でも自分の軸はオランダ語」みたいな。


1     というわけで、軸にする言葉はドイツ語に決めました。
ドイツ語を主体に育てる。父親・親戚・友人との関わりなど幼少期の殆どをドイツ語環境に置く。話の繋がり、計算などの論理的思考もドイツ語でさせる。
(これはゲルマン系言語で脳を育てた方が、将来英語、ひいては他の欧州系言語の習得が楽だと思われたため。)


2      母親(筆者)とは必ず日本語で話す。文字通り、Mother tongue 母語。
(別記事にしますが、現地語の方が周りに会話を理解してもらえるし、日本国内でもそうですが外国語を話している人はどうしても浮いてしまうので公共の場での日本語を避けがち。
→ 周りに冷やかされても母子の会話は必ず日本語)

ひらがな・カタカナ・小学校レベルの漢字は必ずマスターする。

3     英語に幼少期から慣れ親しんでおく。音楽やこども向け番組など無理の無い範囲で英語のリズムや発音に親しむ。



以上です。

我が家は今はドイツにいるけど、将来的に別の国に引っ越す可能性が高いので、軸にする言語を決めるのが大変でした。

私の同僚の外国人医師には、インターナショナル保育園・幼稚園・小学校に入れて、ドイツに住んでいながら軸にする言語をあえて英語にしている人たちもいます。

(将来アメリカやイギリスに移り住んだら、ドイツ語要らないし。。。)


軸にするメイン言語を決める以外は、
そんなに特別なことをしているわけではないかも。。。

最後、後半では、上のメソッドを取ってみた結果、この2年間で実際に息子がマスターした言葉の軌跡を振り返ります。


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