フリースクールの選び方③ 情報を整理して選びます

前回の「フリースクールの選び方② 子どもの居場所の情報収集」では様々な居場所の情報を集めました。

いよいよ,集めた情報の中から居場所を選びます。ここからは「居場所」でなく「フリースクール」と表記しますが,ほかの居場所の情報収集とも共通することが多いので参考にしてくださいね。

ホームページやパンフレットからわかる情報から,選ぶポイントをいくつか挙げます。

アクセス

これは重要。どんなに理念に共感できる場所でも通えなければ意味がありません。特に小学校低学年は行動範囲が狭いので一番のポイントになるでしょう。一方で,小学校高学年になると遠方でも苦にせず通っているという子もいます。

フリースクールの近くに転居する人もいますが,最初から転居を前提にするのはおすすめしません。転居するならば,あくまでもそのフリースクールに子どもが通い始めて数か月様子を見てから行うことをお勧めします。

素晴らしい理念を持つ居場所を見つけた,子どもがフリースクールに通い始めた,となると,うれしくて全生活をそれに合わせたくなるのですが,何らかの原因で数週間から数か月で通えなくなる子どもも,案外多いのです。転居せずに通えるところを優先させるのが無難です。

運営方針

子どもの自主性重視のフリースクールか,学習中心か。プログラムを子どもが決めるのか,予め時間割が決まっているのか。子どものタイプに合わせて考えてください。

日々の活動内容やイベントなどをチェックし,子どもたちが生き生きと活動している様子がわかれば安心ですね。

環境面では,生活したり遊んだりするスペースと,学習するスペースがしっかり分かれている方がいいです。ホームページに室内写真があればチェックしてください。

親は学習中心のタイプにしたくなりますが,学校で嫌な思いをした子どもや勉強で傷ついた子どもは,勉強がプログラムに組み込まれていないからこそ伸び伸びと過ごせることがあります。

一方で,勉強が気になる子ども,勉強したい子どももいます。子どもの傾向に合わせてくださいね。あくまで子ども!です。

自主性重視のフリースクールでも,子どもが自発的に学習したいと希望した場合はサポートしてくれるはずです。

スタッフ

ホームページにスタッフ紹介があるフリースクールが多いので,スタッフの人数や年齢層,性別を確認します。親としては年齢層が少し上の方が安心感がありますが,小学生だと若いスタッフがいる方が親しみやすいようです。

正直なところ,スタッフの学歴や資格はあまり関係ないと思います。

費用

入会金,月会費,施設費など。

週5日通う場合と週2,3日の場合は月会費が異なることがあります。最初から毎日通えるか自信がない場合は,こうしたシステムがあると安心です。

進学先

卒業生の進学先を紹介しているフリースクールがありますが,あくまで参考程度に見ればいいでしょう。進学校に進んだ卒業生がいるからといって,そのフリースクールに行けば進学校に行ける,というものではありません。一部の教育産業系フリースクール以外は,塾と異なり成績を上げることを目的にしていません。

補足

フリースクールは人手が足りなくてホームページの更新ができていないところが割とあります。上記のポイントは,必ず見学時に確認してください。

以上がホームページやパンフレットの情報によるフリースクールの選び方です。

2,3のフリースクールに絞ったら,いよいよ見学に行きましょう。




よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは,自由で多様な学びのあり方について勉強する費用に使わせていただきます。