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30歳の決断:私がフリーランスライターになった3つの理由

「さくらさんはどうしてフリーランスになれたんですか?」

「怖くなかったんですか?」
「踏み出せた理由を教えてください。」

ライターの交流会に参加すると、よく聞かれることナンバーワンの質問だ。

最初に断っておくと、
私は副業時代にめちゃくちゃ稼いでいたわけでも
経験豊富だったわけでもない。

すでに独立していたライターの先輩からは
反対されていたくらいだ。

では、どうして私はフリーランスになること、
つまり独立することに踏み切ったのか。

それは、3つの理由、つまり
勢いと防衛資金とタイミング」がそろったからである。

これは何のスキルもない、ただ物語が好きなOLが
フリーランスライターになることを決断した話だ。



1つめの理由:勢い


私が会社を辞めたのは2023年3月末。
その約4か月前。
大手のYouTubeチャンネルとの取引が決まり、納期に追われていた。
出勤の1時間前に起きて、朝ごはんの前に(なんなら食べずに)、
シナリオを書いて担当者に送る。

休憩時間に担当者からのフィードバックを確認。

終業後、急いで会社のPCの電源を切って帰宅すると、
1番にマイPCの電源を入れて、修正作業をする。

修正をクライアントに送った21時に、
やっと晩ご飯を食べる……
という副業生活を送っていた。

このときが一番タイトスケジュールだったと思う。
でも、楽しかった。
私が担当したシナリオが、
初めてYouTubeで再生されたとき、涙がこぼれた。

会社での仕事が嫌いだった。
古い形式にこだわり、FAXと電話が現役で、
どれだけ業務改善案を出しても通らず、悪化するばかり。

「この生産性のない時間を
自分の執筆時間に充てればどれだけ稼げるだろう」

シナリオが勢いにのる一方で、
やりたくない仕事をしている瞬間がもどかしい。

その気持ちは日に日に強くなっていった。

2つめの理由:防衛資金

生活防衛資金という言葉をご存じだろうか?

失業・病気・災害などによって、お金がもらえなくなった場合に、
生活していけるだけの資金のことを指す。

会社員なら半年分。
フリーランス・自営業なら1年分が必要な目安とされる。

私の場合、生活防衛資金が3年分以上あった。
これは、断じて高給取りだったわけではない。
悲しいことに。

「実感暮らし+友達がいなくて遊ぶことが少なかった」
つまり、お金を使うところがなかった……だけである。
悲しい。

だから、フリーランスになったとき、思ったように稼げなくても
『3年は暮らしていける』という目処があったのだ。

3つめの理由:タイミング


私は30歳で副業を始め、約1年で会社を辞めてフリーランスになった。

30歳。

あなたもこの記念すべき誕生日に
何かしらのことを思ったのではないだろうか。

私が感じたのは圧倒的な「焦り」だった。
何者でもない自分。
スキルもつかない、生産性のない仕事を
ひたすら頑張って消耗していく日々。

疲れの感情しか湧かない毎日。

私はずっと『書く仕事』がしたかった。
でも才能がないと思い知らせるのが怖かった。
でもこのままでは、才能があるかどうかも
わからないまま終わってしまう。

私は独身だ。
幸い30代になったところで、両親も兄弟もまだ元気に働いている。

今しかない。

もし、結婚して子供が産まれたら、
フリーランスで働くリスクはもっと高まるだろう。
失敗して再就職するにしても、きっと若い方がいい。

ここがチャンスだ。

そんなふうに考えた数ヶ月後、私は部長を呼び出し、退職の意向を告げた。
慎重さが売りで、石橋を叩いて渡るどころか、
叩いて割ってしまうほど
臆病な私にしては一大決心だった。

でもなんてことはない。

決心するまでには数ヶ月を要したし、
会社を辞めるにあたっては根回しをしておいた
(聞きたい方にはまたお教えします笑)。

まとめ:私の決断

そんなこんなで、フリーランスになった。
「勢いと防衛資金とタイミング」
なんか、結婚するときの理由みたいだな。
私の結婚はまだ先だろうが、
何かに迷ったときは、このnoteを自分でも読み返そうと思う。

きっと、あなたの決断の場面でも役に立つだろう。
そして私にその決断を聞かせてほしい。
コメントで報告を待っている。


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