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家庭で出来る宿題のハードルの減らし方【補足】

過去2回、ハードルの減らし方について書きました。

これらの方法を試して頂く前に、もしお家の方とお子さんに余力があればお願いしたいことがあります。


1.これを取り入れる目的を必ず伝える事

そして

2.どの方法がやりやすいか選択してもらう事

です。


1.これを取り入れる目的


お子さんの中には「みんなと同じでなければならない」に拘る子もいると思います。それはもちろん親御さんの中にも「この形で宿題が出たのであればそのままの形で取り組まなければいけない」と思っているお父さんお母さんもいらっしゃると思います。

それは当然の事です、だって「これやってね」って先生から出されているんだもの。

でも、そのままでは取り組むのに障壁があるから嫌がったり、効果がなかったり、時間がなかったり…するのが「多数派と学び方が異なる子供たち」です。


名古屋のあんかけスパゲッティって、実はすごくスパイシーで辛いんですよね。さらにタバスコを掛けて辛くする人もいるし、そのまま食べるのが好きな人もいて、半熟スクランブルエッグをトッピングしたり、粉チーズを掛けたり、辛さを紛らわす為にアレンジして食べる人も居ます。

つまり、宿題=あんかけスパゲッティなんです。(おいっ)

塾の宿題までやって辛くする子、そのまま取り組める子、辛さを紛らわすアレンジが必要な子・・・それぞれ自分に合った取り組み(食べ)方でいいと思います。
(学校に交渉する時は各ご当地の食事に置き換えてくださいねw)


つまり何が言いたいかと言うと「君は辛いのが苦手だから、アレンジを加えたものを食べればいいんだよ」と、ノーマルなあんかけスパゲッティを見せて伝えればいいのです。

辛いから食べたくないなら、辛くなくすればいい。
でも食べ物はこれしかないから「食べない」は続けられない。
子供によっては粉チーズで緩和する子もいれば、卵がいい子、マヨネーズがいい子、少しずつなら食べられる子・・・だからお父さんお母さんはそのアレンジをお手伝いするね、いろいろ試してみて「このアレンジだったら余裕で食べられたよ」ってものが見つかったら教えてね。

という話を宿題に置き換えてお子さんに事前に説明して頂きたいです。


頭ごなしに「宿題なんだからちゃんとやりなさい」「なんでやらないの」「早くやりなさい」「ゲームばっかりしていないで宿題」ばかりを唱えていては、辛いから食べられないでいる私(僕)の事分かってくれない!とどんどんお家の人を信頼できる気持ちがなくなっていきます。


是非、アレンジをする目的を伝えてあげてください。大切なのは「親子で一緒にあんかけスパゲッティの食べ方を模索していく」事にあると思います。


2.どの方法がやりやすいか選択


目的を伝えたら、まずはどのアレンジで食べてみたいか複数のカード(選択肢)を示して選んでもらうと良いと思います。

他の事でも同じですが、あくまで主導権は大人側にあります。
目的さえ落とし込めたら、「手段とメリットデメリット」を実際に紙に書き出して選んでもらいます。手段を考えたのは大人なので主導権はコチラが握ったまま、でも子供には選択権があり子の意見も尊重出来る方法です。

カードゲームが好きなお子さんだったら、実際のカードサイズ(63mm×88mm)の厚めの紙に手段のイラストを書いて効果の欄にメリットデメリットを書くのも楽しくていいですよね。(こういったところで子供の気持ちを引き付けるの大事です、なにせ敵は辛いあんかけスパゲッティですから)


こういった場面で子供の気を引き付けられるとお家の人私(僕)の事分かってくれてるんだな、味方なんだなの気持ちがより強くなっていくと感じています。



ただただ「君がやりたがらないからお母さんが〇〇しておいた、これでやり(食べ)なさい」では、何故取り組むのが億劫なのかを探し出せません。



あくまで前2回でも繰り返し書いた、書きたがらないから書かせないではなく何が障壁になっているかを親子で探し当てていくのが目的で、探し当てられたら的を絞ってアレンジしていくためのハードル下げですので。


それを踏まえて、宿題のアレンジを取り入れて貰えたらいいなと思います。

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