寝起きは不機嫌

　1999年公開、ラナ・ウォシャウスキー＆リリー・ウォシャウスキー兄弟監督の「The Matrix」より、散らかったハッカーディスクで寝たぼけるキアヌ・リーブス氏です。謎のメッセージで起こされます・・

「Follow the white rabbit」（白ウサギの後について行け）送信者は不思議の国のアリスから引用したと思われます。でも、パソコンの画面でそんなこと言われても困ります・・

　アパートのドアをたたく音、キアヌ・リーブス氏のネツト仲間が直接遊びにきます。「オレの新しい彼女紹介するよ、おまえも一緒にクラブ行こうぜ！」この彼女の肩にあの入れ墨があります。

　寝起きで不機嫌でしたが、クラブに行くことになります。そこでキャリー・アン・モスさんに逆ナンされます（ラッキー）後日、アンさんと秘密のデートの約束をします。

　フォードリンカーンコンチネンタル（1969モデル）でお迎えが来ます。ドアが観音開きするいけてる族車ですね。キアヌ氏の恋いこがれる秘密パンク・ロック系組織のグルに会いにいきます。アンさんとのデートが目的ではないのですね・・

　秘密パンク・ロック系組織のグル役、ローレンス・フィッシュバーン氏です。サラリーマンを社畜から解放する活動をされています。そしてグル本人から直接お誘いを受けます。

　ここが超有名な儀式の場面です。赤いグミを選ぶと「Yes」青いグミを選ぶと社畜のままサラリーマンを平凡につづける人生を選んだことになります。そして赤いグミを食べると意識を失い、とんでもない所で目覚めます・・

　AIに管理された人口子宮カプセル内で意識が目覚めます。脳幹インターフェイス・テクノロジーによって、生まれた時から疑似空間で夢をみんなで共有していたのです・・　あなただったら　どうします？

　何億とある人口子宮カプセルを維持管理しているAIドローンが飛んできます。最悪な目覚めですね、怖い系のこのAIドローンは体中の点滴チューブを外すだけです。人間をとって食べようとするわけではありませんが、気絶するには十分なインパクトですね。

　三度目の目覚め、アンさんが献身的に看病してくれています。視界的にはラッキーな感じですが、社畜から解放された現実はディープです。核戦争で地球は破壊され人類は滅亡状態、生き残った人類もAIの管理下です。

　ローレンス・フィッシュバーン氏が率いる秘密パンク・ロック系組織に新たな仲間が加わります。彼らは何とどのように戦って社畜を解放していくのでしょうか・・　みたいな映画です。彼らは政府から逆探知されないようにアナログ電話機を用いています。

　この映画の世界観を理解した所でぜひDVDを御観賞ください。ご購読ありがとうございます。