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真夏の別府旅 〜前編〜

つかの間の夏休み、Bさんと別府へ行ってきた。

行き先を別府に決めたことに、特段の理由はない。
せっかくの休みなので少し遠くへ行きたいというのがまずあり、
「どうせなら温泉に入れるところがいい」
というBさんの要望があったため、「ほな九州まで行ってみよか」とあっさり決まった。
飛行機やホテル、レンタカーの手配は私がした。私は旅程を調べたり組み立てたりするのがわりと好きなので、任せてもらえるほうが嬉しい。

細かく振り返ると大変な量になってしまいそうなので、自分の備忘録としてピンポイントで思い出を書いていこうと思う。

0日目

私が数日早く東京帰省していたため、Bさんは出発前日に東京へ来て、羽田近くのホテルで一緒に前泊→翌朝羽田から大分へ向けて出発、ということになっていた。
が、この日(Bさんが東京に来る予定だった日)はあいにく、台風も東日本へ来る予定だった。
羽田発着便が危なそうだったため、早めに飛行機をキャンセルして新幹線で来てもらうことに。
予約に関しては私に任せきりだったが、こういうときのBさんは機動力が高くて助かる。急な変更にも飄々と応じてくれる。
東京駅までBさんを迎えに行き、新丸ビルで軽くごはんを食べた。
勝手知ったる東京駅や新丸ビルに、Bさんがいるのが新鮮で興奮してしまう。

ホテルは京急蒲田だったので、電車で移動。
蒲田にも良い飲みスポットがあるとは各方面から聞いていたのだが、なんせ台風だし、二人ともやや疲れ気味だったのでおとなしくホテルへ直行した。

TVを見ながら缶のハイボールを飲む。
酔いが回って小腹がすいてきたらしいBさん、
「せっかく東京にいるんやからウーバーイーツ頼もうや」
と言い出す。都会=ウーバーイーツ、のイメージなの可愛すぎん???
(ちなみに、我々が住んでいる町にもウーバーはある。種類めっちゃ少ないけど!!!)
ウーバーから中華のお店を選んで炒飯とムースーローを頼み、フロントまで取りに行って二人で食べた。うまい。

ホテルの自販機で買い足したレモンサワーを片手にだらだら飲んで、私のほうが先に寝落ち。
夜中に目が覚めたら、テーブルに散らかっていたはずのゴミや空き缶はBさんがきれいに片づけてくれていた。普段こういうことをあまりしないのに、時々お父さんみたいになるBさんが好きだ。

1日目

台風も落ち着き、大分へ向けて出発。
買いすぎたレモンサワーの缶とか、微妙に食べかけのスナック菓子とか、きのう使ったけど旅先では邪魔になるかもしれないビニール傘とか、私ならもうホテルに捨てて(置いて)いっちゃうなーと思うものたちについて「どうする?」とBさんに訊いてみると、
「え、もう置いてったらええんちゃう?」
と一言。こういう感覚が合うのはすごくありがたい。(元夫は、邪魔になるやんと私が止めても「捨てるなんて勿体ないやん」と絶対全部持っていくタイプだった)

大分空港の近くで予約していたレンタカーを借り、別府方面へ。
朝食を食べなかったので、途中で海鮮丼を食べた。

ボリューム満点

私は、九州というと博多にしか行ったことがない。
大分は海も山も近く、私たちが住んでいる町に比べて海も山もずいぶん穏やかだなと思った。

お腹いっぱいになったところで、いったん宿へ向かう。
別府といってもその中でいくつかのエリアに分かれるようだが、私たちが今回泊まったのは鉄輪(かんなわ)エリア。昔ながらの温泉街、といった風情が色濃く残る場所である。
温泉は日本のどこにでも湧いているし、温泉街も日本じゅうにあるが、今回実際に行ってみて「やっぱり別府ってすごい…!」となった。
とにかく街じゅう、ありとあらゆる場所から蒸気が噴き出ているのだ。

地上の穴という穴から蒸気

ふつうに歩いていても、うっすら硫黄の匂いがするミストサウナにいるみたい。風向きの具合で、蒸気を含まない普通の風が吹いてくると「涼しっ!」と思う。真夏なのに。

今回泊まった宿はこちら。

サリーガーデンの宿 柳屋

大分に詳しい知人から「鉄輪ならここ一択」と言われてあまり考えずに予約したのだが、レトロモダンな雰囲気でとても素敵な宿だった。
お風呂はあまり広くないけれど、このあたりは街歩きをしながら周辺の立ち寄り湯を楽しむエリアなので、これで十分なのだと思う。
(あと、別棟にあるお店で売っているシフォンケーキがしっとりふわふわで激ウマだった!!ぜひ買って帰ってほしい)

私たちも早速どこかのお風呂に入ろう、ということで、宿の浴衣に着替えて近くの「むし湯」に出かけた。
どんなものかはこちらを見てください。

平たく言うと、狭い部屋に横たわり、薬草の上で8〜10分蒸してもらうサウナみたいなものである。
あまりサウナが得意ではないのでびびりながら入ったが、薬草の香りと蒸気のおかげか、意外とあっという間だった。
8分経ったところでおばちゃんが
「2分追加しますか?」
と聞いてくれるのだが、迷わず追加してもらった。(Bさんは8分でギブアップしたらしい)
しっかり蒸されたあとは、お風呂で汗を流す。
たった10分だったのにものすごく温まり、お風呂から上がっても全然汗が止まらなかった。岩盤浴とはまた違う爽快感。これはいい。

1泊目の夕食は、宿に併設されているレストランにて。
地元の食材と、温泉の蒸気熱を利用した「地獄蒸し」イタリアンが楽しめる。

肝心のメイン(豊後牛)を撮り忘れたが、どれもこれも美味しく、大満足のディナーだった。

食べながら、明日の予定を話し合う。
私は「一応行きたいところはいくつかピックアップしてるから、当日の流れで適当に決めればいいかな」ぐらいのテンションだったのだが(飛行機やホテルなどの外せない枠組みを決めてしまえば、あとはこだわり無いタイプ)、ここに来てBさんが俄然やる気になり、「午前中にここを回ってこれ食べて、ほんで午後はここ行ったらええんちゃう?」と綿密にスケジュールを立ててくれた。このあたりのバランスがちょうどいいので、Bさんとの旅行はストレスがない。

部屋に戻り、お風呂に入って寝る支度をする。
今回、宿の予約にあたってひとつミスをした。
ベッド付きの和室を取ったのだが、そのベッドがシングル×2(しかもちょっと距離あいてる)だったのである。
まあ宿に着いてすぐ、Bさんのベッドに勝手に侵入してイチャイチャしたことはしたが、1日遊び疲れてさあ寝ようというときにベッドを狭くして彼の眠りを妨げるのは本意ではない。

というわけで、ちょっと淋しく感じながら別々のベッドで就寝。
続きます。


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