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【新聞】

これも何かの縁だったのでしょうか。

私が佐久穂町に移住してきたのとほぼ同時に、信濃毎日新聞での「ふるさとをここに」という大日向編の連載シリーズ記事第1部が始まりました。

この約半年で全6部。

つい先日、最終部の大フィナーレを迎えたところです。


私の佐久穂暮らしのスタートは信毎と共にあったと言わせてもらっても過言ないくらいで、

潜入取材のために同じ時期に大日向に入った彼らがいたから、

未知で慣れない集落暮らしに私たちもすんなり入っていけたという面も多々あり、

まさに信毎さんは私たち親子にとっての移住支援員でした。

だから、大フィナーレの記事の最後の最後に担当記者とカメラマンの名前が載ってるのを見て、

「あ〜、彼らは大日向からほんとに卒業していくんだ〜」

と思えてきて、寂しくて泣きました。

たった半年でしたが、地方移住というチャレンジに不安いっぱいだった私たちに伴走(それはただ取材だったのだとしてもそう感じられた)してくれて、

この地域に私たちが入っていきやすいように、彼らの記事に応援もしてもらえたような気がしています。


実際、行く先々で

「新聞、出てたね!」

「信毎、読んでるよ!」

とたくさん声をかけていただけて、

「頑張ってるね!」

「ありがとう!」

とまでも言っていただけて、恐縮しきりでした。

「この人は誰だに?」となる場でも、「あの新聞(連載)に出てる人だい」で皆さんに合点もいただけて、

イントロデュースの手間も省けとても助かりましたw


大日向という地は今きっと変革への過渡期にあり、

満州分村、地方創生、メガソーラー、そして新校設立…

歴史と未来の間における地域のあり方を問うという連載記事の中に、

ただ都会からやってきた一人として登場させていただき、

私の会だけいつもノリがちょっと軽めというか^^;、重厚なシリーズ記事の文脈の中で一人だけ雰囲気そぐわない感否めませんでしたが、

でも、この時期にこの場所にやってきたことで、彼らにも関われて、

これが運命なのだとしたら、なんともありがたい出会いでした。

私含めて地域の人々の多くは、彼らだったから、それがたとえ取材だったのだとしても、心をこじ開けられ、色々話したんだと思います。

新聞記者という彼らの土着力というか、地域への浸透力はたとえそれが生業なのだとしてもずば抜けて優れていて、

その土地の地面に直に耳を密着させるくらいな地域への耳を傾ける姿勢はとても勉強になり、

彼らから教わることはとても多かったです。

知る姿勢、私もこれからこの部分をもっと頑張らないとな。

そして吸収した地域の声を冷静に丁寧に伝える彼らのジャーナリズムにはたびたびゾクゾクさせられました。



私は、この地に何も分からず移住してきて、

半年経ってやっと地につま先が付くか付かないかという感じで、土着はできていません。

まだまだ地面の上部をフワフワとしていますが、

これからゆっくり、この地を土踏まずでしっかりと踏んで、

そこからさらに硬い地盤にめりこむくらいの気持ちでここに根を張っていけたらと思っています。


皆さんは大日向を卒業されますが、私たちはこれからもここで生きていきます。

息子の成長共々どうか見守っていてください。

まさこ、あらた



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