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パーソナルカラーがくれたもの

パーソナルカラー流行ってますねえ。今やコスメ売り場でもファッション雑誌でも「◯◯べさん向け」の文字が当たり前のように踊っています。

かくいう私も確か2019年の5月ごろ、お友だちと連れ立ってパーソナルカラー&骨格診断をしてくれる先生の元へ行きました。どんだけ前やねんという感じですが今更その時に思ったことなどを書きたいので書くね!

パーソナルカラーという概念を知って、実際に診断を受けてみて、私の中で一番の収穫は「似合う服は本当に人それぞれ違う」という『事実』が、分かったこと。それに尽きる。

私は自分で服を買うようになってから、自然と赤や緑や黄、はっきりとした白や黒など、わりと目立つような色が好きになって、そういう服を着ることが多かった。あとはデニムとか、オーバーサイズの古着とかカジュアルな服が好みで髪型もずっと黒髪のショートヘア。
それはもちろん私のファッションの好みだったんだけど、「そんな派手な服を着るなんてよほど自信があるんだね」とか「モテたいならもっと普通の服を着ればいいのに」とか言われて困って泣いてしまったことが結構あったのでした。

普通ってなに!?私別に普通になりたくなくて洋服を選んだことなんて一度もないのに……。それに私のコーデの基本はシンプル&ベーシックだと、自分では思っている。色やモチーフがはっきりしたものが好きなだけで、たまに面白さを重視しちゃうだけで、あとたまに攻めの姿勢を見せるだけで……。

そういう気持ちを落ち着かせてくれたのが実はパーソナルカラー。だって私は診断で、前の友達2人(サマータイプ)には全然似合わなかった衣装のような緑色や鮮やかなブルー、茶色やベージュより華やかなボルドーやぱきっとした黒が、とても似合った。逆に言えばアースカラーやぼんやりしたいわゆるオフィスカジュアルみたいな色合いは、ただでさえ地味な顔がもー地味になりすぎてダメだった。
ボーイッシュな服が似合うのも、骨がしっかりした骨格ナチュラルだから。しっかり素材感のある布やプラスアイテムでメリハリをつけた格好がしっくりくるタイプ。

そう、私は普通じゃなかったわけじゃない。そういう「色」と「形」を持って生まれてきた人間なんだーーー!!!
(しかも自分に似合うものが自然に分かっていた生粋のおしゃれガールだったのだ)(いやそれは自分を褒めすぎ)

考えてみれば、母はアースカラーやオレンジを好む、わりとわかりやすくオータムタイプの人間。小学生のときの私は母に買ってもらったそういう色ばっかり着てやけに地味だった。その中で1番派手なオレンジのチュニックがお気に入りでおしゃれしたい時はそれ着てたのが、似合う服の気づきの最初かも!

それから母とは身長と骨格がほぼ同じなので、全身コーディネートのバランスの取り方や似合う形のアイテムの選びかたはそのまま学んだ部分も多い。言ったことないけどママがスタイルよくっておしゃれなのは本当に昔から自慢です。

人間はつい他人を自分基準で見てしまうので、自分に似合う服似合わない服が「標準」で「普通」だと思ってしまう。でもそうじゃない。これが大事。普通なんてないんです。あーよかった。

ファッションの話に限らず、立ってる土俵は全員違うんだよね。

自分の当たり前が当たり前じゃないことだけじゃなく、個性だと思っているもののどこまでが自分で選んだ趣味嗜好でどこまでが持って生まれたものなのかという判断はし難いということも考える。持って生まれたものの批判をしてはいけない、という考え方は広まりつつあるけれど、一方で自分で選んだんでしょという理由で雑に扱われてもいいと思われている個性もある。でも自分の意思「だけ」で選べることなんてこの世にないと思う。

長くなりそうなので難しい話はこの辺にしといて診断の話に戻る。

その診断の先生はとてもいい先生で、「似合わない服とか色を着ちゃダメなんてことは絶対にないんだからね、特に若いうちはなんでも似合うんだからね!人前に立つから気合を入れたい日とか高いお洋服を買うときとかにもし迷ったら、参考にしたらいいんだよ」と何度も何度も念押ししてくれた。

私もそう思う。どうせこれ似合わないや、じゃなくて、しっくりこなかった服のその理由を解明するヒントにして、コーデやメイクを工夫してむしろ着たい服全部着ればいいじゃない!と思うし、「しっくりこない」ことが逆にファッションとしていきてくる例だって無数にある。ファッションは自由なので。実際私もナチュラルは膝隠した方がいいって言われてるけどめっちゃミニスカ履く。脚が骨っぽいから似合わないって言うけどいっぱい脚出しても健康的なのは超いいことじゃん?みたいな。すべて解釈次第。

でもやっぱ似合わなくて無理な服もあるしそれで失敗したことも何度もあって、膝丈のサテンのマーメイドスカートとかベージュとか地味すぎる茶色、グレーやカーキの全身コーデとかオフショルダーとか。ほんと服は可愛いのに着ると違う!!ってなる。でもまた流行ってたりするとどーしても着たくなって買っちゃったり。チャレンジ精神を失わないよ!学ばないだけとも言う。

あーだから、せっかくパーソナルカラーが流行ってるから、もっともっと服装が自由になって、似合わないオフィスカジュアルなんて着たくないとか、女の子なんだからもっとどうこうとか、そういうことで泣かなきゃいけない人が減ったらいいなあと思う!好きで似合って最高の服着た自分を好きでいられたらいいね。おわり。

P.S.
下書きに残っていた診断当時の感想:
私は服とかメイクの話をするのが好きなので友達ときゃっきゃ言いながらまじめにファッションに取り組めるのがまず楽しかったし、なにより診断をくだされるというのは面白い。性格診断とかも定期的に流行るけど、やっぱり他者からの評価って求めてしまうし、その影響力は結構大きいと思う。「私のことどう思ってるの?」という命題というか。どう足掻いても完全な客観視をすることができない自分について知りたいという感情が、少なくとも私は結構強いので、だから誰かに「あなたはこういう人だよね」と言ってもらえると安心する。だから流行ったんだなってわかりました!

2019年の私へ、2021年もまだ流行ってるよ!本当におわり。

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