6. 大学生の私 後編
他人の手を借りたわたし中学生の吹奏楽部部長時代から、人とコミュニケーションをとるには笑顔で、相手の表情や言動の意図を細かく探り、こちらがどう出るべきかを考え続けなければならないということを学び実践してきた私は、他者とのコミュニケーションで著しく疲弊するようになっていた。
サークルの飲み会は集中を絶やせない。コミュニケーションの前に、目の前で話す相手のことばを見失いがちなのである。
学生御用達の大衆居酒屋での飲み会、他のグループ客もいる騒々しい環境、大きなテーブル席についた仲