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【詩】アナフォラ #1


御注意

皆様へ

 後ほど同じタイトルの音声配信記事を有料で配信します。
 一般的な音楽ではなく、この詩を書いている際のタイピング・ノイズを部分的に録音しただけのものであり無加工の雑音ですが、私自身はこういった無意味な雑音を聴いている方が一般的な音楽を聴くよりも心が落ち着きますし、また数十年間こういった雑音物音系の創作/発表の活動をしてきた関係上、将来的に作品の素材として再構築する可能性があるため、とりあえず著作権保護の観点も考慮し、試験的に有料としています。
 ですので、このような物音に興味のない方は購入されないようにお願いいたします。
 聴いて感動のある音ではありませんので(笑)よろしくお願いいたします。

文志

御注意

夜に歩き始める
夜に歌う
夜に届け
夜そのものの綻びをその心のままに蠢く蛔虫の腹の中にいて
夜をまた遊び弄んで
夜に戻って泣き
夜に戻って鳴き
夜に戻って哭き
夜に戻って啼く
夜はまた世界を支配するその穴の始まりにして終焉のサインである
夜とともにあるあなたは
夜とともにある偏執的狂気的地下的衝撃的な欲望の発露を
夜に吐き出しながら
夜に沿い
夜に寝そべり
夜に吐いて
夜を切り刻む
夜には夜には
夜に戻って亡骸を貪る勇気と共に
夜を犯し成し遂げる有機的な結合を
夜に戦慄くのは幽鬼への畏怖と憧憬と支配に対する侵食される側の快楽
夜に打たれ
夜に同化し
夜は

夜は

夜は

夜はまた来るのだ

夜の中に身を丸くしてちぢこまり
夜の中でやはりいつものように淫靡なる創造を記しまた標し

夜の表層に這いつくばりながら夜の最深奥に潜る
夜に沈んだ私
夜に呑まれた私

夜は私

夜は
夜は
夜は

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