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【音楽】STAY GOLD


STAY GOLD

 このタイトルの曲は古今東西、相当な数量のリリースがあるわけだけれども、私の記憶に残っている最古のものがスティーヴィー・ワンダーの歌う"STAY GOLD"なのである。

映画"アウトサイダー”

 この曲は"アウトサイダー"という映画のエンディングテーマになっていてこの映画、以前noteでも記事にした"ランブルフィッシュ"という作品と同じフランシス・F・コッポラ監督、原作も同じスーザン・E・ヒントンという布陣で制作され、テーマも懐かしい時代のアメリカの不良少年を描くという共通点のあるもので、兄弟作品的な扱いになっている。

【映画】ランブルフィッシュ

 どちらの映画もアメリカン・グラフィティの陽気さと対極にある、思春期特有の葛藤を描いているのだが、この作品は"ランブルフィッシュ"ほど内省的ではなく、不良仲間同士の友情や家族関係などに視点を置いた作品になっている。
 実はこの映画、無名時代のスターが大量に出演していて、主演のクリス・トーマス・ハウエルやラルフ・マッチオ、マット・ディロン、ダイアン・レインに加えて、トム・クルーズ、ロブ・ロウ、パトリック・スウェイジやなんと当時歌手としてブイブイいわせていたレイフ・ギャレット、あと私のフェイヴァリット・シンガーであるトム・ウェイツもチョイ役で出演している。

発売されなかった名曲

 で、"STAY GOLD"の話に戻るのだがこの曲、映画のエンディングに使われていて、これだけ叙情的な名曲、しかも歌っているのがスティーヴィー・ワンダーで、いつものファンキーで伸びやかな歌唱法ではなく徹底的に抑えて、まるでカントリー・ソングのような朴訥さを醸し出している名演なのだが、なぜか当時、シングルとしても発売されず、サントラにも収録されなかったと記憶している。
 いや、曲としては、日本盤のレコードはあったのだが、これは日本の歌手が歌ったもので、スティーヴィー・ワンダーが歌ったものではなくて当時、幻の名曲と言われていた。

 で、どうもこの後、2013年になって映画の30周年記念盤として発売されたサントラに収録されていたようで、現在はAmazonMusicでも視聴することができる。

 それに、スティーヴィー・ワンダーのベスト盤等には収録されているらしい。

なぜ今ごろになって"STAY GOLD”?

 実は最近、Netflixで"We are the world"の制作風景みたいな動画を観ていて、スティーヴィー・ワンダーの歌の良さと言うか凄みと言うかそういうものに感動してしまった経緯があり、自分の中でずっと引っかかっていた"STAY GOLD"をどうしても聴いてみたくなってしまい、探していたらあっさり見つかったと(笑)
 いやしかし、これもスティーヴィー・ワンダーだけではなくて、ボブ・ディランの引きこもり具合とか、シンディ・ローパーの巧さとか、レイ・チャールズを最後のフェイドアウトでぶった切るとか(笑)、すごく面白いし、こんなメンツを揃えるのはもはや不可能だろうという作品ですわな。

 最近は自分の入浴プレイリストに入れて"We are the world"と共に浸りきっている毎日なのであった。

それでは最後に

 映画"アウトサイダー"のダイジェスト的な映像と合体させた動画を発見したので。


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