【エッセイ】電気製品
スマートテレビ
私はヤマダ電機の母体であるところのヤマダHDの株主であるが、ここのところのダダ下がりで損益的にはマイナス、しかし配当以外にも優待でクーポン券がもらえたりするので、まぁインカムゲイン狙いで保有している。
そういうわけなので、とりあえず電気製品はほぼヤマダ電機で購入することになるわけだ。
でも、基本的に電気製品なんてのは、使っていたものが破壊されない限り購入することはまず無いわけで、中には型が古くなったから買い替えるとか、省エネを考えて買い替えるとか言う向きもあるようだけど私にはそういう気持ちはゼロ、皆無である。
省エネったって電気代節約するために買い替えたとしてその代金が仮に10万円するとしたら、その機器単体の節電で10万円の元を取るためにはどれだけの年月が必要か、考えるだけで目眩がする。
節電はあくまでも自分の家庭の経済的な事情のためにするもので、地球規模だとか環境絡みだとかそんなことは鼻毛の先程も考慮する気がない私としては、電気製品買い替えに関する節電問題はそれ以上でもそれ以下でもない。
型が古くなったから買い替えるなんていう寝言はもう論外。
そんな当家なので、娘が自室で使用しているテレビも、製造からすでに10年どころではない、娘が生まれる前から家にある、しかもとても小さいモノラルスピーカーの極低解像度の年代物である。
で、最近は娘が「なにわ男子」を推している。
「本年、24時間テレビのメイン・パーソナリティになにわ男子が確定した。自分としてはこの番組を24時間ぶっ通しで録画をしたいのだが、その手立てはないか?手立てが無い場合、自分はメシも喰わずに24時間以上ぶっ通しでテレビ画面を凝視することになり、睡眠不足栄養不足になり、ただでさえ悪い視力が更に低下してしまう」
そんなことを言われると、父として気持ちがグラグラしてしまうわけだ。
24時間録画をすることは、大きな容量のHDDでも買えば事足りるだろうから、これでとりあえず睡眠不足と栄養不足は解消できる。
だがしかし、その録画をおそらくしばらくの期間は何度も繰り返して観ることになるのは必至なので、小さい画面でしょぼい音でこれをされたら視力の低下は免れないだろうし、目と耳からのストレスが高じて神経もすり減ってしまうのでは無いかという懸念が湧いてくる。
ごく自然な形で私の足はヤマダ電機に向く。
ヤマダ電機+FUNAI+AMAZONが共同で、アレクサ搭載fireTV組み込み済みのテレビを数年前から発売していて、それがまた低価格。
とりあえずAMAZONで価格を調査した私がヤマダ電機の実店舗で同規格のものを確認したところ、税込価格でAMAZONよりも7千円くらい安くなっていたのでその場で購入して帰宅。娘の居住スペース的に巨大なものは置けないので目の疲労がない程度の大きさで。
1時間後、娘はYOUTUBEでなにわ男子を観ていた。大きくて解像度の高い画面で満足気に。
壊れてもいない小さなオンボロテレビがぽつんと床に置いてあって。
エアコンによる吐血を回避
いや正味、吐血して貧血を起こすかと思いましたがね。
前項の通り、当家ではポリシーを打ち破ってテレビを購入、娘は快適になった。ご機嫌な様子。
その後、夜になって妻が「エアコンが動かない」と言い出したわけである。
数日前からリモコンの調子が悪いとかなんとか言っていたのを黙殺していたのだがついに寿命が来たのか、確かに風が出ていない。梅雨でジメジメが始まってこれからガンガン暑くなるこの時期にである。しかもつい先程ヤマダ電機で数万円単位の出費をして興奮のあまり店舗の出入り口で蹴躓き、危うく転倒しそうになりながら帰宅した直後にである。
まぁたしかにこのエアコンも10年以上使っているので、やむ無しな部分があるとはいえ、ちょっとタイミング的にね。
室内機のオレンジ色ランプが点滅していて、なんらかの異常が発生しているというのはすぐにわかった。が、昨夜は疲れてしまったので飲酒して就寝。
そして痛快に起床後、メーカーサイトを確認すると、当該点滅パターンは断線等の可能性ありと書いてあって私はもはや絶望吐血の寸前。
吐血失神をする前にダメ元で妻に「電源プラグを抜き一分後に再度差し、動作するかどうかを確認せよ」と指示。
クラクラしながらその僅かな時間に布団を被り、引きこもっていた。
数分後妻から着信。
エアコンは復活した。
電源オン⇔オフというのは実は職場でもよくやることで、機械を操作していて不調を感じると、一旦電源を落としてみるとあら不思議、復活するのである。
これ、昔、機械保全の先輩に訊いたのだが「異常があって電源オン⇔オフで復帰できたら、その時はそのまま様子を見る。短期間の間に2度めが起きたらちゃんと処置せよ」ということらしい。
要するに1度なら何らかの微細な要因で異常が発生することはあるのだが、2度めが起きればそれは偶然ではなく、故障である。ということだ。
昔からよく言われることだが
「電気製品に不具合が発生したら斜め45度上方向から製品をチョップすると復活する」
という半ば都市伝説のような処置方法も実はあながちデタラメではない、という話も訊いたことがある。
ひとまず、今年の暑さが納まるまでこのエアコンには頑張ってほしいものだ。
停電
そしてつい今しがた、突然瞬時停電が起きたので「あー、やっぱダメかー」と口中に血の味がし始めたところ、妻が「なんかこの近隣で停電あったみたいよ」と言ってきたので、安心して血の味が引いた。
このようにして電気に振り回された週末を過ごし、今夜から夜勤スタート。