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【詩】唾棄

泡沫と飛沫その鬱々として湧き出る
チカラ
強く狂気を全力で力こぶに込め破裂するその直前の
チカラ
儚い演出の
チカラ
儚く奇妙ではありながら決して脆弱ではないその精神と
チカラ

遠く遠くあの日を思い返し思い返すようなふりをしてそこに戻るかといえば決して戻ることはないそれは己が最も良く理解しているのではないかそうではないか

そのふり

その無様なふり

心のなかに何を思うかを知る者は無い
心のなかに思うのが誰か
心のなかに思うその具体をまず露わせ

剥き出しにして吐け

あまりにも痛く
あまりにも醜く
あまりにも遠く
あまりにも穢い その想い

涙を乞うことよりまず
鍛錬を無情なる鍛錬を

強靭なる悪鬼は脆弱な天使になれない
そこに至る鍛錬
そこに至る非情の鍛錬
そこに至る無慈悲の鍛錬
そこに至る嘔吐 そして鍛錬
そこに至る吐血 そして鍛錬
ただ毎日前だけを見て鍛錬に明け暮れた日々に弱神は死に
蘇りはしない

脆弱な天使の叫びを悪鬼は
受け止めすぐに飛来して
その翼を毟り貪るだろう

天使は瞬時
悪鬼の骨肉となり糞尿と化し
脆弱を捨てながら悪鬼に抱かれ再生を果たすのだ

翼の残骸で跳べ
もはや飛行は叶わぬ
ただ跳躍して

ただ跳躍して

悪鬼の精神と融合し神を砕いて嗤え

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