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我慢と辛抱
子供を親という立場から見て、難しかったことの一つに
『甘やかすことと、意見を尊重すること』との線引きが
どこなのか?…というものがありました。
意見を聞き入れているのか、甘やかしているのか…。
ルールを教えているのか、価値観の押しつけなのか…。
子供の『したい…』『嫌だ…』に対して、
どう対応すべきなのか分からないことが多かったです。
だけど、最近になってすごく納得できることが増えてきました。
それは、子供にとっての『我慢か辛抱か』を基準にすること。
『やりたい…叶えたい…』のための忍耐は辛抱で、
必ずそれがバネとなって、飛躍できる力になる。
『やりたくない…仕方なく…』の忍耐は我慢で、
いつかその鬱憤が爆発して、破壊の力にはたらく。
だから、私はたくさんのものを鬱憤で破壊してきたなと思う。
離婚もしたし、家族との絶縁状態のこともあったし。
子育ても続けられなかったり…、
仕事も続けられなくなったり…。
だけど、そんな私にとって良かったことは、
我慢を続ける…という選択を止めたことだった。
子育ても仕事も夫婦関係も家族関係も、
や~めたって、一度は手放すということができたこと。
そして、自分が『やってみたい』と思えることや
『好きかもしれない』『楽しいかもしれない』ことを
探してやってみたこと。
そういう時間を真剣に過ごして、
自分が自分に『我がまま』を許してみて。
ようやく、『好きなことの為への辛抱』を
実感することができた。
私はずーっと知らなかったことだった。
『我慢してるんだから、こうしてくれたらいいのに…。』
『我慢してるんだから、こうしてもらって当然なはず。』
そんな風に思うことが、とっても多かったなと思う。
自然と湧いてきていたそういう想いに、
今は『我慢ならやめなさい』って、言える。
やめないのは私の選択でしかなかった。
だから、今子どもたちにも『我慢と辛抱』
どちらなのかを問えるようになってきた。
未来を作っていくのは辛抱強さであって。
決して我慢による忍耐力ではない。
破壊してしまうネガティブなパワーなんて、
蓄積させないほうが絶対にいい。
ちゃんと、やりたいことを与えられること。
やりたいこと・好きなことを我慢させるなんて、
以ての外で。
辛抱を重ねられる環境や条件を与えられることが
何より大切なのです。
そういうことに、気づかせてもらえて、
私は本当に良かったと思う。
手放すことや悪しきものを捨ててしまう勇気も
とても大切。
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