見出し画像

願いなのか、空想なのか

海辺の街で暮らしたいな。

これは、昔からのわたしの夢。ずっと海無し県で育ったわたしにとって、海の臨む家に住むのは、憧れだった。

水面のきらめき、潮風のかおり、季節によって変わる波の様子。そんなものを楽しみながら生活できたら、どんなに素敵だろうと思う。

好きな環境で、素敵なものに囲まれて、暮らしたい。でも、わたしは実家を出ない。海無し県の実家を。

1人になるのはいつでもなれる。でも、大切な人と一緒にいることは、いつでもできるわけではないからだ。その考えを正しいと信じて、わたしは家族のもとを離れずにいる。

けれど、25歳。同年代の友人と比べると、自由度が少ない感覚に陥ることもある。

これでいいのかと思わされる。

されど、人よりも孤独は少ない……かもしれない。

結局、これでいい……。


何度も巡っては、同じ結論にたどり着くので、これは叶えたい夢なのか、それともただの空想なのか、分からなくなる。

この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?