さきこ

2024.6月 小説書き始めました☺︎ スキ、やコメント、励みになります! #オリジナ…

さきこ

2024.6月 小説書き始めました☺︎ スキ、やコメント、励みになります! #オリジナル小説 #恋愛小説

マガジン

  • 《恋愛小説》ここから時を動かして

    高校時代の友人と、十数年の時を掛けて結ばれる、不器用な男女の恋物語です。

  • 《恋愛小説》続きは歓声の後で

    好きなバンドのライブ会場で再会した元恋人同士のお話し。全五話、完結してます。

最近の記事

続きは歓声の後で #5 好きって言ってよ

こちらとこちらの続きです。 完結します。 『陽気なイタリアンと落ち着いた和食、どっちがいい?』 ライブ明けの月曜日、彼から連絡が来た。 陽気な?おしゃれな、じゃなくて?とちょっと不思議に思ったけど、賑やかな方がいいかな、とイタリアンを希望した。 日程を決めて、待ち合わせ場所を決める。直接お店に行くよ、と言ったのだけれど、いや、駅で、と頑なな彼に従った。 木曜日の20時前。いつもは降りない駅の改札にある本屋さんで彼を待つ。少し前に、ごめん、ちょっと遅れると連絡が来ていた。

    • 続きは歓声の後で #4 反対側の景色 後編

      こちらのお話の続きです。 「おっはよーございます!」 月曜の朝、いつもの元気なあいつの声にほっとする。 朝礼で内示が出る。前に出て一言、と言われると、あたらしーところでも精一杯頑張ります!とフロアいっぱいに通る声で挨拶する。俺に対してもいつも通りで接してくれている。女性は、本当にタフだ。 異動に伴う具体的な動きが始まり、通常業務にプラスアルファの会議や打ち合わせが入ってくる。それに加えて金曜にはライブだ。今週は少しバタバタしそうだな、と朝から栄養ドリンクを煽って気合いを入

      • 続きは歓声の後で #3 反対側の景色 前編

        こちらとこちらの続きです。 男の子側のお話。前後編です。 「かかりちょ〜いつになったら私と付き合ってくれるんですかあ〜」 「世界の終わりがやってきたらかなあ」 まーた適当なこと言ってえ、と俺の目の前で笑うのはまだ3年目の若手だ。見た目はチャラいがしっかりしたヤツで若手の中では有望株とされている。3年前、俺がOJTを組んだ相手でもある。 「おーい、◯◯鉄鋼さんの打ち合わせするぞー」 「ほら、呼ばれてんぞ、行ってこーい」 「はあーい」 金曜の夕方から会議なんてさいあくぅ〜

        • 続きは歓声の後で #2 祭りのあと

          こちらのお話の続きです 「は〜〜〜めっっっちゃ、よかった…」 「とりあえずお水飲んどきなさい」 何度かのアンコールののち、照明が明るくなった会場で、余韻に浸りながらぼんやりとタオルを握る私に、彼が現実的な声を掛ける。 2時間半のライブ中、ほとんど口をつけなかったペットボトルを開けて飲み干す。 「めっちゃ飲むじゃん」 笑いながら、彼も手持ちのスポーツドリンクを傾ける。上下する喉仏が色っぽくてドキッとした。 5年振りのライブは、バンド側も相当気合が入っていたらしく、演出

        続きは歓声の後で #5 好きって言ってよ

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        • 《恋愛小説》ここから時を動かして
          0本
        • 《恋愛小説》続きは歓声の後で
          5本

        記事

          続きは歓声の後で #1 続きは歓声の後で

          「マジか…」 推しのバンドがライブする。 5年ぶり、しかも東京ドームで、ときたら、ファンとしては予定や予算なんて二の次でチケット合戦に参戦するものだ。 最速先行予約QRが同封された最新アルバムを予約して、日々の仕事に忙殺された金曜の夜。ポストを覗くとそれがあった時の高揚感ったらない。 お風呂に入って、いそいそと晩酌の準備をする。万全の準備の後、丁寧に開封して、既に音楽アプリで何度も聴いた楽曲を、パソコンに入れて盤で楽しむ。 どうせ流れるスピーカーは同じで、でも、彼らが組

          続きは歓声の後で #1 続きは歓声の後で

          生は儚く、死はすぐそこだ -映画『すずめの戸締り』感想文後編-

          先日観てきた映画『すずめの戸締り』感想文後編。時系列バラバラ、サラリとネタバレありです、ご注意ください。長いですが、後編もお付き合いいただけると嬉しいです。 *** 現代の神話のようにも感じて、自然現象を新海さんは、というか、昔の日本人はこんな風に捉えていたのかな、と思った。非科学的だけど、そこには自然に対する畏怖と敬意がある。 最後の戸締りのシーン。草太さんが神々に謳う「生が儚いものだと知っています。死がすぐそこにあることも重々承知です。それでももう一年、もう一日、も

          生は儚く、死はすぐそこだ -映画『すずめの戸締り』感想文後編-

          忘れちゃいけないって、こういうことなんだ -映画『すずめの戸締り』感想文前編-

          先日、映画『すずめの戸締り』を観てきました。予告編の壮大過ぎる感じやTwitterから自然と入ってくる情報で正直期待はしていなくて。でも、実際に観てみたら、もう、ほんと、すごくて…!終わった後、一緒に観た夫と、ああだったよね、こうだったよね、とお互いに熱のこもったままたくさん話をしました。 でも、それだけじゃやっぱりわたしは飽き足らなくて、観て感じたこと、そこから氣付いた自分の感覚や想いを深掘りしてみました。 時系列バラバラ、サラリとネタバレありなのでご注意ください。長いの

          忘れちゃいけないって、こういうことなんだ -映画『すずめの戸締り』感想文前編-

          《インタビュー》ひろみさんと「表現すること」おしゃべりしたよ

          Facebookのグループで知り合った、ささぶち ひろみさん。 日々のことを素敵な写真や文章、動画で投稿されています。その日常の切り抜き方や、やわらかい文章が心地よくて、直接お会いしたこともないのに思わずおしゃべりのお誘いをしちゃいました。 《表現すること》を中心に、人との関わりや幸せについて、いろいろおしゃべりしましたよ。ひろみさんの写真作品と共にお送りします。 過去の自分に書くことが みんなに書くことに繋がるさきこ(以下、さ):よろしくお願いします〜。 ひろみさん(以

          《インタビュー》ひろみさんと「表現すること」おしゃべりしたよ

          《インタビュー》ゆかさんと「恋愛」のはなし

          目黒で、自分らしく楽しむ恋愛を応援するストレスケアサロンを運営している、ゆかさん。 提供しているのは、五感を整えて心と身体を整える《五感セラピー》。 恋愛と五感を整えるって関係あるの? パートナーがいるのに 不安になっちゃうのはどうして? ご自身の経験からたどり着いた考えや想いを、ざっくばらんに伺いました。 恋愛しなきゃ…!結婚しなきゃ…!!に疲れちゃったあなたに、届いたら嬉しいです。 尽くしまくって、無理をしていた過去の自分ーー今まで、どんな恋愛をしてきましたか?

          《インタビュー》ゆかさんと「恋愛」のはなし

          《インタビュー》あきよさんと「生き方」のはなし

          岡山県倉敷市にある、 ストレスケアサロン ひだまり。 オーナーの三宅 晃代(みやけ あきよ)さんは、 自身も不登校や過食で苦しんでいたひとりです。 彼女が提供するのは、 自分自身が「腑に落ちた」という五感セラピー。 五感セラピーってなんなの? 苦しいところからどうやって脱したの? あきよさんに聴いてみました。 安心して自分と 向き合える場所が欲しかった ーー「ひだまり」はどんなサロンなんですか? 自分はおかしいんだって、私も思ってたんです。 みんな普通に働いてるのに

          《インタビュー》あきよさんと「生き方」のはなし