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Diary|カフェで読書、本の選び方、可愛らしさへのアンテナ
今日は、この夏買ったばかりの、薄い黄色のチュールのトップスを着た。
その下に白いジーンズを合わせて、靴は銀色の細いストラップのサンダルにしよう、と思った。
もうすっかり夏。
日の出も早く、5時をすこし回ってなぜか毎朝目が覚めてしまうとき、外はすでに明るい。
今日は仕事が休みで、目覚めて布団の上でスマホを見ながらすこしダラダラしたあと、顔を洗って、服を着替えた。
あまりお腹が空いていなくて、気持ちもどこかどんよりとしていて、このままだとまた沈んでいってしまいそうだったので、「エイヤッ」と気持ちを奮い起こし、床をほうきで掃いて、モップをかけた。
午後から、ずっと気になっていたカフェへ出かけた。
そこは自然のなかにある穏やかな雰囲気のカフェで、建物自体がアンティークっぽく、木の床や木の窓枠、開け放された窓、冷房は効いておらず、外からの風が吹き抜けてゆき心地良かった。
チェリーのタルトと季節のフレーバーティー(今日は桃の香りがする緑茶だった)を頼み、図書館で借りた本を読みながら味わった。
なんて穏やかで幸せなんだろう、と思った。
味わったのはスイーツだけではなくて、そこに流れる自然な時間__窓の外に揺れる木々のように、自然な時間、というのは本来、長く感じられたり短く感じられたり、不規則に揺らいでいるものなのだと思う。__を感じながら、図書館で偶然めぐり逢った本を開く、そのすべての営みのようなものを、わたしは魂になったみたいな体と心で、味わっていたように思う。
憂鬱な日も、「わたしなんて」と思う日も、自分の人生のすべてが無意味に思える日も、美味しいおやつとお茶と本があれば幸せだな、と思う。
そこに光と風があればさらに最高だ。
きっと待てば、そんな日は必ずやってくる。
曇天が続くときも、ときに落雷や夏の激しい通り雨に出会うときもあるけれど、すべてをわたしたちは、きっと通り過ぎるのだろう。
カフェで開いた本は甲斐みのりさんの『好き・のち・しあわせ 毎日を「お気に入りで満たす」』という本で、すごく可愛らしくて優しい本だった。
きのうは図書館に1〜2時間くらいいたのだけれど、実は、図書館をうまく使いこなせてきたのかも、と思ったのはきのうが初めてだった。
図書館の醍醐味って、わたしが思うに、普段なら手に取らない本を気軽に試せるってことなのかもしれない。
きのうは初めて図書館に長く居座って、普段見ないコーナーも覗いたりして、あれやこれやと楽しい発見があった。
わたしは本が好きだけれど、中身・装丁はもちろん、しかし何よりも「本を選ぶ時間」が好きなのかもしれないと思う。
本を選ぶとき、自分の心を陶芸のように手で縁取って、心を立体化させていくようなイメージがある。
その「手触り」こそが楽しい。
「もっとグロテスクな話を読みたいと思っていたのに、結局選んだのは優しい内容の本ばかりになったな〜」とか、そんなことを思いながら、家に帰って借りてきた本を並べる。
本の背表紙のフォントがどれも可愛くて、なんだか優しい気持ちになった。
可愛いものにいっぱい触れて、たくさん優しい気持ちになりたい。
自分は可愛いと何度でも思って、自分にもっと優しくありたい。
今のわたしのモードは、なんだかこんな感じ。
この夏は、自分の可愛さや可愛いものに、たくさん目を向けようと思う。
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