シェア
佐藤咲生
2022年2月20日 19:57
限られた時間の中であなたと過ごすため本当は限りのないものたちをバインダーノートに綴じていくカフェでわたしの時間を世界の時間に換えていつ消えてもいい支度をする名前がない、ということがいちばん幸せな状態である気がしますソーサ―に世界でいちばん重大な秘密が隠されている気持ちでカップを浮かせるあしたがない世界よりきのうがない世界にいけたらな毎日死にたいなんて思わないのにシ
2022年2月19日 09:54
朝の4時のラジオなんて初めてきいたナビゲーターの丁寧でどこか親しい口調わたしがわたしを掴む手を緩めるともう一人のわたしがまるでオルゴールみたいにゆっくりと、その心のことばを紡いでゆく静かな朝をさやさやと流れる喋りことばはわたしのまわりを柔らかく漂ってほどけるただの音として、ほどける来し方や哲学わたしのことばも、いつかだれかのまわりでふわりとほどけて消えるだろうか人生には、
2022年2月5日 10:26
ひとりきりで 生まれて来ましたわたしは誰にも奪われなかったわたしはひとりだねだからここには何も無い気がするのだろうか何があっても意味の無い気がするのだろうかでも 本当に?眠る前に仰向けになってお腹に両手を添えてみるとこのなかで宇宙がひどい高温となってわたしを滅ぼそうとしている気がする最後に残る金の卵奪ってくれるのは誰だずっと待ってる