詩「egg」

ひとりきりで 生まれて来ました
わたしは誰にも
奪われなかった
わたしは
ひとりだね
だからここには何も無い気がするのだろうか
何があっても意味の無い
気がするのだろうか
でも 本当に?

眠る前に仰向けになって
お腹に両手を添えてみると
このなかで宇宙が
ひどい高温となって
わたしを滅ぼそうとしている
気がする

最後に残る金の卵
奪ってくれるのは誰だ

ずっと待ってる



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