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浦田 貴美枝さんの『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』を読みました。

アラカンからの挑戦で憧れの字幕翻訳者に転身!
4年半で約100本の作品を翻訳した元英語教師が綴る奥深く楽しい字幕の世界

『夢を叶える字幕翻訳者の翻訳ノート』の帯部分引用

Amazonのおすすめに出てきて、「アラカンからの挑戦」という部分に勇気をいただき、シンプルで可愛い表紙にも惹かれて思わず購入しました。

届いて早速読んでみましたが「アカランからの挑戦」と言っても元々英語の教師をされていて、アメリカに5年間滞在されていた経験や、ニューヨーク大学教育大学院にて修士号(TESOL)を取得されていた経験もあるそうで、ベースが私と全然違いすぎて「私がアラカンになるまでにそれぐらいのレベルの英語力を身に着けられているのか?!!」と思いました。

本の中では、デビューまでの道のりや、トライアルのこと、字幕ルールやSSTの使い方などが丁寧に書かれていて、こちらは翻訳の仕事を始めたら参考にしたいバイブルになりそうだなと思いました。
ご自身の失敗談や、翻訳料のことまで書かれていて、普通はここまで教えてくれないのではないかな?!というお話が書かれていました。

映像翻訳者さんのお仕事を覗き見できた気分でとても嬉しかった反面、「長編の映画とか長くて大変そうで私にできるのだろうか…」と不安にもなりました。もちろん、そのお仕事に辿り着けるまでにきっとこれから長い道のりがかかると思いますし、そこにいくまでに慣れていくのだろうとも思いますが、そんなすごいお仕事を目指して大丈夫かなと思ってしまいました。

一度ショートドラマのトライアルを受けた際に、2〜3分程度の簡単な動画の翻訳に4時間ほどかかってしまった経験があるため、ビビってしまいました。(そのトライアルは無事合格しました)
「私には30分ぐらいの動画(海外ドラマの1話ぐらいの尺?)が限界ないんじゃないか?!」などと、まだ見ぬ世界で挑戦もしていないのに自分で限界を決めてしまいそうになりました。しかし、それぐらいビビりながら挑戦するほうが調子に乗らずにきちんと勉強もしていけそうですし、良いのかなとも思います。(笑)

ちなみにこぼれ話の部分を読むと、ドラマはドラマでめっちゃ大変そうでした(汗)エピソードが順番に渡されるわけではなく、1話と6話を渡されて翻訳するといったことがあったそうです。他の話を翻訳されている方との情報共有や前後のエピソードの共有もなかったそうです!尺が短いからできる、やりやすいというものでもないのですね…。

翻訳こぼれ話には、他にもたくさん面白い話が書かれていました!
戸田奈津子さんの講演会に参加されたときの話を見て私もテンションが上がりました☆最後まで楽しくてあっという間に読み終えました!
これからもまた何度も読みたいです♪

Saki

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