これは音楽物語でありミステリーです
こんにちは。こうのさきです🌱
ただいま私はラフマニノフの名曲メドレーを聴きながらこの記事を書いています。というのも、今回紹介する本にはラフマニノフが大きく関わっているからです。
それでは今日も本の紹介を始めていきます。
おやすみラフマニノフ / 中山七里
ここは多くのメロディが行き交う音学校。学長は国内屈指のピアニスト。そこである日突然時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが姿を消しました。このチェロはあの学長も参加する定期演奏会で使われる予定でした。
ただの木の塊じゃない。これはーー体温のある生き物だ。呼吸して何事かを考える、これはそういう存在だ。
そんな”生きた”ストラディバリウス。その紛失は、オーケストラ仲間に大きな不協和音をもたらしました。
この騒動は、そして事件は徐々にエスカレートしていきます。
🎻
その裏にはたくさんの思惑が行き交っていました。怪我や病気の恐怖。経済的余裕がある友への嫉妬心。そして自分の将来への不安。
それでも楽器という武器を手に、世界と、自分と闘い続けたオーケストラの奏でる音色は圧巻でした。
音楽は職業ではない。音楽は生き方なのだ。
この思いがひしひしと伝わってきました。
そしてその演奏会が終わったとき、全ての謎が解き明かされるのです。
私は音楽について詳しくありませんが、彼ら音楽家の世界を覗くことができた気分になりました🎼 彼らの命である”手”を大切にする姿勢、没頭して全身全霊で演奏する躍動感、そして彼らが奏でる”思い”のハーモニー。オーケストラを目の前にして心臓まで音が響いている、そんな空間に飛び立てました。
クラシックが好きな方はもちろん、そうでない方も楽しめる作品です。
それではここで終わります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌷
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