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「優しい」ってなんだろう

私は「優しい」という言葉が好きだ。
優しい人を素敵だと思うし、自分もそうありたいと思う。

でも、抽象的で、色々な捉え方のできる言葉でもある。

主体性のない人、といった意味を持つときもある。
どんな人が好き?という質問に
優しい人 と答えると、
つまらない回答だと受け取られないだろうか。

そんなとき、優しい人はつまらない人なのかな
と、ふと不思議に思ったりする。
もちろん、会話を盛り上げるために、それ以外の回答も大切だけど。

優しい人は、
誰かを助けることのできる人?
自分よりも他人を優先する人?
募金をする人?

いろんな優しい人がいる。
私がこの人優しいな、尊敬するな
という人は

困った時に手を差し伸べてくれるような
背中を押す言葉をくれる人
だろうか。

はたまた、
小学校までで教えてもらう思いやりを
恥ずかしげもなくできる人のこと
だろうか。

具体的にイメージすると
気弱だけれど思いやりに溢れた人、
アニメの主人公のように強くて人助けをする人。

極端な表現だけれど、
強そうな人と、あまり強くなさそうな人、
どちらも優しい人だ。

改めて、やっぱり抽象的な言葉なんだなと思った。
色々な優しい人がいるのだ。

ここで、語源を調べてみる。
優しいの語源は「痩(や)す」。
痩せ細った、みすぼらしい
などといった意味らしい。

元々は人の性格を指すものではなく、
外見を捉えた表現。
今とは全く違うのだ。

連想ゲームのように、
今の優しいの意味に辿り着いた。

最初は「主体性がない」といった意味合いが
好きではなかったが、
語源を調べると
時代とともに捉え方が変化していくことに気づく。
ムズムズが解消された気がする。

自分が「優しい」という言葉を使うときに
どういった意味で使うのか、どんな優しいなのか
捉え方を考えたい、考えてから使いたいと思った。
きっと、自分の小さな支えの一つになる。
そんな気がする。

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