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複業時代のサラリーマン市民活動論

市民活動のイメージには様々あると思いますが、地域に根差すものと特定の課題を解決するものと別れるかと思います。
・地域活動→地域のおまつり、町内会、商工会。サラリーマン家庭はお客様
・特定課題→NPO法人、市民活動センター。関心がないとなじみが薄い
いずれにしても強い興味を示さないと入って活動を行うには障壁があると思います。

この投稿はこれまで市民活動に関する記事をいくつか投稿してきましたが、それらを取りまとめてサラリーマン(会社員、公務員)が本業と家庭の往復だけでなく、第三の居場所として市民活動に携わるきっかけになればと思います。

サラリーマンにとっては本業と家庭の往復で市民活動に参画する時間が取りづらかったりしますが、複業が呼びかけられている時代です。自分の時間を利用して気軽に始めることができる活動もあります。複業を持つことで本業だけでは得られない繋がりが発生し、多方面からの視点を持つことが可能になります。

これまでに私が取り組んできた副業は上の記事の通りです。学業や本業の他にいくつか任されたことに従事してきました。今から考えると早くから複業を続けてきたことになるのでしょうか。

それらの活動で身に着けてきたスキルはこんな感じです。本業で培ったスキルもあれば、諸活動で習得したスキルもあります。本業では勉強し、携わることがなかったであろう業務に携われるのも市民活動の魅力です。

特に会計実務では資金調達や会計監査対応など様々な経験をすることができました。

また本業で防災に携わったときは市民活動をしている方とたくさんの交流がありました。その方に感化されて市民活動でも活用できそうなスキルを身に着けることができました。

付き合いが幅広くなくてもスキルを持った人を探して、繋がりを作ることができます。繋がりを作って実施に結び付けた事業もいくつかあり、結果として新たな気付きを得ることができます。自分も頼られて声をかけられたらスキルを活かしたいです。

名古屋市社会福祉協議会


市民活動を始めるにあたりどこに行ったらよいか分からない場合は市民活動センターや社会福祉協議会のボランティアセンターに問い合わせるのがおススメです。そこではスキルを持った人を募っている情報がいくらでもあります。センターの職員が相談にも乗ってくれます。また地域コミュニティは担い手が不足しがちであり、いつでも手伝ってくれる人を集めています。

青年会議所やロータリークラブなどでは会員相互が行事や懇親等で連携することにより繋がりを作ることもできます。青年会議所には4年2ヶ月間在籍していましたが、そこで培った人脈を別の場所で利用させていただいたこともあります。会費や労力の負担が大きく敷居が高いので覚悟が必要ですが、参加した分は自分のスキルアップに確実に繋がります。

培ってきた人脈を活用したことで様々な役割で従事することができた思入れのある行事もあります。普通のサラリーマンなら経験させてもらえないことも経験しました。

市民活動にあたって理念や行動指針の制定は非常に大事です。これらについて広い支持を得る必要があると考えます。活動していた団体ではしっかり定まっていたことで行政など関係各所との連携が円滑に進捗しました。よくハッシュタグで瞬間的に炎上させる市民運動のやり方を見かけますが、一時的に注目されても長続きしないと考えます。

活動する中で状況の変化に見舞われたときは組織の活動も変化させました。変化への対応力を養うこともできました。

総括になりますが、信用やスキルは短期間では得ることができません。このような活動はお金にはならないかもしれません。しかし、信用という人のつながりを得ることができれば後に大きな財産となって自分に帰ってきます。活動に必要なスキルを身に着ければ主体的な活動をすることができます。
寿命が長くなり本業退職後の時間をどこでどのように活躍するかはしっかりと考えなくてはならない時代に突入しました。居場所での居心地のよさを考えると現役のころから少しずつ市民活動を始めていくのは理にかなうと考えます。

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