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アメリカでSAKEを飲む

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アメリカでSAKE(日本酒)を追いかけるジャーナリストSakiの体験を漫画で綴るコミックエッセイ。
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2019年5月の記事一覧

アメリカでSAKEを造る

アメリカでSAKEを造る



前回の投稿でなんの前触れもなく登場させてしまったのですが、サンフランシスコ初のローカル酒造・Sequoia Sakeのご家族のおうちのお部屋を借りてはや一年が経とうとしています。
取材時は大学(UCLA)に通うため、まだLAに住んでいたころ。LAからSFは飛行機で行かなければならない距離にあるので、はじめは「電話インタビューにしようかな」などと考えていたのですが、「小旅行ついでに行ってみよう!

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“伝わる言葉”で伝えよう

“伝わる言葉”で伝えよう



日本でSAKEの味わいを説明するとき、ワインのソムリエのような比喩を使うことに違和感を覚え、そういった表現をするのはなるべく避けていました。
単純に、自分がそれらの説明を聞いてパッとSAKEの味をイメージすることができなかったからなんですけど。

そのため、True Sakeの仲間が「シトラスのような香り」「シルクのようになめらか」「ハチミツやカカオを思わせる味わい」といった”単語並べ立て表現

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このSAKE、上/戸/彩の味

このSAKE、上/戸/彩の味



『Hot-Dog Press』(講談社)の日本酒特集や、『もっと好きになる 日本酒選びの教科書』(ナツメ社)でご一緒させていただいた四谷三丁目の人気店「animism bar 鎮守の森」店主・竹口敏樹さん。複数のSAKEをブレンドし、その味わいを芸能人にたとえるエピソードは、当時のブログでも4コマ漫画にさせていただいておりました。

日本人にしかわからない、日本人だからこそわかる超ハイコンテク

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全部⚪︎⚪︎の味がする

全部⚪︎⚪︎の味がする



日本で唎酒師として&ライターとして活動する際にも「SAKEの味わい」を表現する機会は何度もあったのですが、True Sakeで初めてテイスティングしたときは衝撃でした。
このテイスティング、要は「あるSAKEを飲んでみて、自分が思い出す味わいを並べ立てる」ということをみんなでしてゆくのですが、前回の記事で書いたように、わたしは味わいを表現する英語のボキャブラリーのニュアンスがわからないのに加え

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